久賀島で「暮らせる島」づくり
2014年05月09日付

その3
島で暮らし続けることができる仕組みづくり

「久賀島の文化的景観」を活かした暮らせる島づくり

久賀島は、「島民が独特の自然環境と上手に共存して創りだした風景」が評価され、平成23年5月、国の重要文化的景観に選ばれました。
この価値を守るためには、島民が島でこれまでの暮らしを続けていく必要がありますが、過疎化の一途をたどる久賀島では「暮らし続ける」ことが難しい状況です。
そこで、五島市は、「五島市久賀島の文化的景観整備活用計画(平成24年策定)」を基に、島の文化的景観を創りだす様々な要素を活かし、島民が島で暮らし続けることができる仕組みをつくる事業を行っています。

「島の宝さがしワークショップin久賀島」(平成25年11月)
大学生らが、よそ者・若者の視点から、「島の宝(地域資源)」を発掘するイベント。参加者は、島内巡りや島民との交流、地域資源活用のプロによる講義を経て、久賀島の地域資源とその活用方法を島民に提案しました。
■参加者 大学生12人(関東や関西を含む)
■成 果 提案内容は、島での取組みに活用されていて、今後も事業へ反映させていく予定です。

地域づくりキーパーソンとの交流(平成26年2月~3月)
地域づくりの先進地(鹿児島県三島村、熊本県菊池市、山口県周南市)を訪ね、地域づくりに取組む方々と交流し情報交換しました。
■参加者 述べ18人
■成 果 視察報告会を行い情報共有をしました。今後、視察で得た収穫を活かしながら、具体的な事業化へとつなげていく予定です。

ボランティアツーリズムの推進(平成26年2月・3月)
久賀島の地域資源とボランティアを組合わせた体験型観光の実現性を検証するため、モニターツアー※1を実施。民泊や島内巡り、椿林・海岸の清掃、漁業・
農業・郷土料理づくりなどの島暮らし体験を行い、終了後、アンケート調査をしました。
■参加者 53人
■成 果 参加者から、「清掃活動は、旅先への貢献という新しいプログラムになる」「海岸清掃は機会があれば何度でもやりたい」との意見をいただきました。島への愛着が強くなった参加者の「島のために何かしたい」という気持ちを具現化するプログラムとして、調査結果を活かしながら、継続的に取組む予定です。

特産品の開発・商品化(平成25年11月~平成26年3月)
意見交換会や島の宝さがしワークショップで特産品案として声があがっていた「椿油」と「棚田米」を試験的に販売しました。
また、特産品開発・販売や地域づくり活動に取組む住民組織「久賀島ファーム」を設立、島の多彩な資源を活用した商品群の開発を進めていきます。

「久賀島の文化的景観」を活かした暮らせる島づくり推進事業は、多くの島民が積極的に関わりました。そして、これまで表舞台に出てこなかった島民(女性など)も主体的に参加するなど、活動が島内へ大きく広がりました。島がひとつになって島の方向性を見出し、動き始めたことは大きな効果です。
さらに、久賀島を知らなかった全国各地の人々が、この事業を通して“久賀島ファン”になり、ホームページやSNS※2などで久賀島の魅力やイベント情報を発信しています。全国各地に情報発信者が生まれたことは、久賀島の周知に大きな効果を及ぼしています。

■お問合せ 市長公室まちづくり推進班☎0959-72-6127

※1 依頼者が旅行費用の一部を負担することを条件に、一般の参加者を募集し、旅行内容などについての調査報告をしてもらう旅行。
※2 インターネット上の交流を通して、社会的つながりをつくるサービス