クロマグロ生産の本格稼働へ
2015年07月23日付

その1
株式会社ツナドリーム五島種苗センター完成!

7月23日(木)、玉之浦町で、豊田通商株式会社が株式会社ツナドリーム五島種苗センター開所式・披露式を行いました。

種苗センターは、採卵したクロマグロの卵を孵化させ、稚魚まで育成する陸上施設。近畿大学と豊田通商が2014年7月に締結した「水産養殖事業の覚書」に掲げている、クロマグロ人工種苗量産化を目的とした取組みのひとつです。2020年までには、約30万尾の生産を目指します。

開所式には、浜本長崎県副知事、野口市長、中尾前五島市長のほか、五島漁業関係者や近畿大学水産研究所の宮下所長、豊田通商株式会社の加留部代表取締役をはじめとする総勢約40名が出席。餅まきや豊田通商が近畿大学の技術指導のもと育成した近大マグロの解体ショー・試食会も行われ、地元の方を含む参加者にふるまわれました。
 
式典では、豊田通商の加留部社長が「この種苗センターは、近畿大学さんが45年もの歳月をかけて培ってこられた完全養殖クロマグロの、種苗生産に関するノウハウを惜しみなく取り入れた、世界に誇る完全養殖クロマグロ専用の種苗施設です。この種苗センターが、完全養殖クロマグロ量産化を担う一大拠点となり、持続可能な養殖をさらに普及させることで、日本の一次産業を活性化し、今後のマグロ食文化=日本の食文化を支える一助となることを確信しております。何年かかっても必ず成功させるという強い意志を持ち、この五島の地にしっかりと根を下ろして取り組んでまいります。」とあいさつ。
近畿大学水産研究所の宮下所長は、「我々近畿大学が約45年かけて培った技術と、トヨタグループの『カイゼン』のノウハウで、日本の水産業が活気あふれる一大産業となるよう、ここ五島にもしっかり足をつけ、懸命に取り組んでまいります。」と意気込みを語られました。

野口市長は「クロマグロ資源の枯渇で、養殖にあっても天然種苗の捕獲量が決まっていて、種苗確保に大変気を使う状況。今回、人工種苗によって安定的に種苗を確保できることは五島や長崎県に限らず日本全体のマグロ養殖をされる方にとっては朗報。昨年、長崎県は、クロマグロ養殖日本一の県になった。その背景には、五島・壱岐・対馬、非常に人口減少に苦しんでいる地域でクロマグロ養殖が地域を支える大きな産業として定着しているといる事実がある。クロマグロ養殖を地域の産業として育てていきたいというお言葉をいただきましたことに感謝を申し上げたい。クロマグロの養殖基地化は、五島市の重要プロジェクトとしてやらせていただいている。私どもも、長崎県の力を借りながら精一杯協力していきたい。」とクロマグロ養殖基地化への熱い思いを述べました。

ツナドリーム五島種苗センターでは、現在、地元の方が5名雇用されています。

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