よかよか五島百景~黄島~
2011年10月04日付

その5
銀色に輝く洞窟

黄島の東部にある崖面には
多くの溶岩洞が見られ、
奥行き10mを超すものだけでも10箇所ほどある。

中でも、県の天然記念物に指定されている
最長の黄島溶岩トンネルは圧巻・・・。
入口は海面2mの高さに位置し、
北に向かってほぼ一直線に延びている。
奥行きは132m。
前半50mまではほとんど水平だが、
その先は次第に高くなり、
入口から90~100mの間は40度の傾斜がついた登り坂になっている。
内部の壁面は、銀色に輝いているが、その正体は果たしてコケか微生物か?
洞窟の中では、流痕や鍾乳石も見られる。

奥には観音像を祀ったお堂があり、現在も大切に守られている。
むかしむかし、ある漁師が洞窟の入口で夜を明かそうとしていると
夢うつつの中に女が現れ「今夜は客があるから宿を変えてくれ」といったので
やむなく他で夜を明かした―。
その話をきいた石工が明治6年に観音像を祀ったという。
昭和48年には、島外から多数の信者が集まり、盛大に100年祭を行った。

この洞窟は島の人から「丈の穴(じょうのあな)」という名で親しまれており、
洞窟へと向かう崖道も、石の階段や手すりなどで歩きやすく整備されている。
ただし、洞窟は暗く、水平部の天井が低いので、
懐中電灯とヘルメットは必須!

(余談)
丈の穴と富江の井坑はつながってる、という伝説がある。
昔、丈の穴へ犬と鶏をいれてみたところ、
犬は残念ながら出ることができなかったが、
鶏が井坑から出てきたという・・・。

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