ブランデーケーキ 菓子舗はたなか
更新日:2019年2月15日
紹介
富江町商店街にあるかわいい外観のお店「菓子舗 はたなか」。創業32年の菓子舗を営む畑中輝夫さんは、3年前に亡くなった父から店を継ぎました。
幼い頃から店の手伝いで遊びに行けないことも多く、十代の頃はパティシエにはなりたくなかったそうです。しかし「菓子職人を目指すなら東京に出してやる」という父の一言で「東京に行けるなら、それもいいかな」と当時の思い出を笑って話します。
東京の製菓学校に入学すると、当時の最先端のお菓子作りを目の当たりにし、徐々に魅了されるように。卒業後は都内の専門店やヨーロッパで勉強したのち、作る以外の仕事も経験したいと飲食関係の会社へ。結婚し子供も産まれ、会社でも責任ある立場になった頃、父が他界。葬儀で、白衣を着て職人として棺に入った父の姿を見たとき、店を無くしたくないと強く思い、継ぐことを一大決心しました。
おすすめの商品は先代の頃から人気のブランデーケーキ。こだわりは「キメの細かさ」です。キメの細かい生地にするには、ベースとなるメレンゲの出来が重要。その日の気候や卵白の状態でも泡立ち方は変化するため、これまで培ってきた感覚が大切になります。仕込んだ生地は特注の木型で2時間かけてじっくり焼き、余熱で一晩蒸らします。その後たっぷりとブランデーシロップを馴染ませ、さらに数日寝かせることで、濃厚で口どけの良い上品な味わいとなります。
結婚式の引菓子や帰省客のお土産として利用されることも多く、ふるさと納税の返礼品としても人気の商品です。
「東京と比べ不便なところもあるが、五島は安全で子育てがしやすい」と話す畑中さん。大都会から五島へUターンし、父が残した店と味をこれからも守り続けます。
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菓子舗はたなか
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