メニューにジャンプコンテンツにジャンプ
五島市 まるごとう

音声読み上げ

トップページ > くらしの情報 > 健康・医療 > モバイルクリニック > 玉之浦診療所(高木博人代診医師)コメント

玉之浦診療所(高木博人代診医師)コメント

更新日:2024年3月29日

モバイルクリニック ―地域医療の課題、技術と車で乗り越えよ!ー

  • takaki-dr.jpg

    高木医師の診療風景

  • kuruma-usiro.jpg

    モバイルクリニックの車両

私は普段は五島中央病院で内科・透析科として勤務しております(専門は腎臓内科です)。
2021年より縁あって常勤医師不在となった玉之浦診療所に応援医師として週1回勤務する機会をいただき、現在に至ります。

玉之浦地区はお元気なご高齢の方ばかりで、いつも私が元気をもらっています。
ですが半日かけてバスで通院される方, 腰痛・膝痛等で通院にも大変な労力を要する方も少なからずおられます。通院から遠ざかってしまうと「安定していた病気(高血圧・糖尿病など)の経過が悪くなる→心臓病・脳卒中を発症→動けなくなる→さらに通院が難しくなる」という悪循環に陥り、健康寿命が損なわれる可能性があります。

2023年1月よりモバイルクリニック事業が玉之浦地区で開始となりました。
診察室を兼ね備えた車が看護師らを乗せて自宅近くまで出張し、医師は診療所から画面越しに診療を行います。どんな医療が提供できるのか、我々も手探りの状態でスタートしました(そんな中で快く事業にご協力いただいた患者さん、ご家族の方々にはこの場を借りて感謝申し上げます)。以下、1年間の振り返りをさせていただきます。

最も重要となる診療の“質”ですが、ある程度担保できていると考えます。
車内に訪問看護に精通した看護師が傍にいることで医師側も患者さん側も安心して診察を行う・受けられる環境が提供できていることが大きいです。実際の診察は対面診療に負けないくらい和やかな雰囲気で問診・診察(聴診器の音も医師側に届きます)が進んでいきます(診察終了する際に画面越しに「バイバイ」と笑顔で手を振りあう時間が個人的に大好きです)。

患者さんたちからは通院の負担が格段に減った点で評価をいただくことが多いです。
同一地区の患者さん同士でも話題にしていただき、患者さん側からモバイルクリニックの依頼も増えております(全ての患者さん、病気が適応になるわけではありませんのでご了承ください)。

現状の課題

患者様のたくさんの要望に対して1日あたり実施可能なオンライン診療の件数が追い付かなくなっております。この点に関しては診療所の通常業務との兼ね合いが原因でもあり、今後改善できるように見直しながら対応していきます。

今後の展望について

私の専門領域である腎臓病診療において、同事業を通じて何らかの活動ができればと考えております。五島中央病院腎臓内科への通院が難しい患者さんにもモバイルクリニックを通じて腎臓守る仕組み作りを目指してまいります。

これからも地域のニーズに最大限応えうる診療をモバイルクリニック事業通じて提供できればと考えています。ご期待ください。

このページに関する問い合わせ先

福祉保健部 国保健康政策課 総務班

郵便番号:853-8501
長崎県五島市福江町1番1号(本庁舎)

直通電話:0959-88-9166
ファックス番号:0959-74-1375(直通)

このページに関するアンケート

このページの情報は役に立ちましたか?
このページは分かりやすかったですか?
このページは探しやすかったですか?