PM2.5の実態
更新日:2019年3月5日
問1:そもそも何なのか。
空気中に浮かんでいる小さな粒子のことで、その粒径が2.5マイクロメートル以下で、人の髪の毛の直径(70マイクロメートル)の約30分の1の大きさのものです。(1マイクロメートル=1ミリメートルの千分の1)
問2:成分は何か。毒性はあるのか。
イオン成分、金属成分、炭素成分等です。毒性としては、細胞傷害性、アレルギー誘導作用、遺伝子傷害性などがあると言われていますが、どの成分がどう影響があるのかは、研究段階と聞いています。
問3:なぜ発生するのか。
微小粒子状物質(PM2.5)には、物の燃焼などによって直接排出されるもの(一次生成)と、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、揮発性有機化合物(VOC)等のガス状物質が、主として環境大気中での化学反応により粒子化したもの(二次生成)とがあります。
一次生成粒子の発生源には次のようなものがあります。
- ボイラーや焼却炉などばい煙を発生する施設
- コークス炉や鉱物堆積場など粉じん(細かいちり)を発生する施設
- 自動車、船舶、航空機など
- 土壌、海洋、火山など自然由来のもの
- 越境汚染による影響
- 家庭内の喫煙や調理、ストーブ
二次生成粒子の原因物質には次のようなものがあります。
- 工場・事業場、自動車、家庭等の燃料燃焼によって排出される硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)
- 溶剤、塗料使用時
- 石油取扱施設からの蒸発
- 森林などからの排出
問4:中国からの飛来と断定しているのか。中国は認めているか。
平成25年1月の日本における一時的なPM2.5 濃度の上昇については、西日本の広い地域で環境基準値(日平均値)を超えるPM2.5 が観測されたこと、都市汚染の影響の少ない九州西端の離島(五島)にある国立環境研究所の観測所でも粒子状物質の濃度上昇が観測され、その成分の大部分が二次生成粒子の代表である硫酸塩が多く、国立環境研究所の計算(シミュレーション)結果によると北東アジアにおける広域的なPM2.5による大気汚染の一部が日本にも及んでいること、などから総合的に判断すると、大陸からの越境大気汚染の影響があったものと考えられます。PM2.5の発生源は越境汚染のみではないため、中国は正式には認めておりません。
問5:光化学スモッグとPM2.5は関係あるのか。
光化学スモッグとは、自動車排ガスなどの燃焼により排出される窒素酸化物(NOx)と工場などから排出される揮発性有機化合物(VOC)が太陽の紫外線で光化学反応を起こし、この時生成された光化学オキシダント(オゾンを中心とする酸化性物質)や粒子が空中に停留したスモッグ状態を指します。
スモッグとは、煙(smoke)と霧(fog)の合成語で、固体または液体の粒子が大気中に浮かんでいる状態を表します。この光化学反応により生成する粒子は、PM2.5の範囲に含まれており、ひどい場合には、空がかすんで見えることもあります。最近では、これら光化学スモッグの原因物質がアジア大陸から長距離輸送されてきているとの報告もあり、PM2.5と同様に注意が必要です。
今後、「光化学オキシダントに係る警報等」と「PM2.5に係る注意喚起」が同時に発出される可能性も考えられます。
問6:一年中発生するのか。
一年中発生はしますが、偏西風の時期に数値が高く確認されているようなので、一番飛散されるのは1月~4月のようです。
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