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奈留島の江上集落(江上天主堂とその周辺)

 江上天主堂とその周辺を含む奈留島の江上集落は、潜伏キリシタンが島の狭い谷間に移住し、その地勢に適応しながら自らのかたちで信仰を続け、解禁後に教会堂を建てた集落である。
 奈留島内の既存の集落から離れた江上地区に移住した潜伏キリシタンは、海に近い小規模な谷間の斜面に居を構え、僅かな平地を稲作地として開墾するとともに、漁業などで生活を営み、自らの信仰を組織的に続けた。
 解禁後、江上集落はカトリックへと復帰し、1918年になって、キビナゴ漁によって蓄えた資金を元手として、湧水に恵まれ防風に優れた谷間に開けた僅かな平地を利用して、湿度や風通しに配慮した伝統的な工法・技術を用いた教会堂を建てた。
 江上天主堂は、付近の湧水による湿気を意識して床を高く上げ、軒裏には装飾を兼ねた通風口を設けるなど、集落内の民家とも共通する独特の意匠及び構造が特徴であり、19世紀以降の長崎と天草地方において建築された数々の木造教会の中でも最も整った意匠・構造を持つとされている。
 このように、江上天主堂とその周辺を含む江上集落は、潜伏キリシタンが信仰を続けるために移住していった五島列島において、移住先として選択した地勢の典型例である谷迫地形、およびそれに適応して伝統的な建築技術・工法に基づく風土的特徴とカトリック教会としての西洋的特徴との融合がもたらした木造教会堂の代表例である江上天主堂を含む範囲を資産範囲としている。
奈留島の江上集落にある江上天主堂
  • 奈留島の江上集落を上空から撮影
  • 奈留島の江上集落にある江上天主堂
  • 奈留島の江上集落にある江上天主堂内部
  • 奈留島の江上集落にある江上天主堂からの風景