その5.ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)って知っていますか?
更新日:2022年2月24日
ZEH(ゼッチ)とは
ZEHとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスのことで、「快適な室内環境を保ちながら、住宅の⾼断熱化と⾼効率設備によりできる限りの省エネルギーに努め、太陽光発電等によりエネルギーを創ることで年間で消費する住宅の一次エネルギー量が正味(ネット)で概ねゼロ以下となる住宅」です。
一次エネルギーとは天然ガスや石油等、加工せずに自然にあるままの状態で得られるエネルギーのことです。この消費量には「冷暖房」「給湯」「換気」「照明」に使用するエネルギーが含まれます。(その他の家電消費エネルギーは含まれません)
ZEHの普及により、家庭部門におけるエネルギー需給構造が改善されることが期待されています。
ZEHのイメージ
【出典:資源エネルギー庁HP「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に関する情報公開について」より】
ZEHに必要なもの
断熱
暑さや寒さに影響されにくいよう断熱性能を高めることが必要。
具体的には断熱材や窓の性能を高めます。断熱性能が上がれば、冷暖房に使うエネルギーを減らすことができます。
省エネ
HEMS(ヘムス)という、住宅内の消費エネルギーと太陽光発電等で創るエネルギーを確認できるシステムが必要。
また省エネタイプのエアコンや、少ないエネルギーでお湯を沸かせる高効率な給湯システム、消費電力の少ないLED照明などの導入が必要です。
創エネ
太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーシステムを備えることが求められます。この「創エネ」で創り出すエネルギーが、消費するエネルギーを上回るようにしなければなりません。
上記を満たすZEH住宅になれば
- 酷暑や厳寒を我慢しなくても快適に過ごせる。
- 太陽光発電があるので停電時でも電気を使える。
- 光熱費を抑えられるだけでなく、安心で快適な暮らしが可能になる。
等のメリットがあります。
ZEHは「光熱費0円の家」とイコール?
「使うエネルギー≦創るエネルギー」になるZEH。
「使うエネルギーがゼロ以下ということは、光熱費がタダになる家?」と誤解されやすいですが、ゼロ以下になるのは「エネルギー」であって「お金」ではありません。
ZEHの削減目標となるエネルギー消費量には、テレビや電子レンジなどの家電による消費量が入っていません。契約する電力・ガス会社や料金プランによっても光熱費は変わってきます。ZEHだから光熱費が必ずゼロになるというわけではありません。
とはいえ、実際には光熱費がかなり抑えられるだけでなく、光熱費の収支では黒字になるZEHが多いようです。
- 国は、2020年までにハウスメーカー等が新築する注文戸建住宅の半数以上をZEHへ。
- 2030年までに建売戸建や集合住宅を含む新築住宅の平均がZEHになることを目指しています。(第5次エネルギー基本計画:2018年7月閣議決定)
ZEHとして認められると補助金を受けることができます(建築スケジュールと補助金のスケジュールが合う場合に限る)。
国の令和3年度分の概要とスケジュールをみてみましょう。
2021年度ZEH支援事業の概要(戸建て住宅)
主な要件と補助額
もらえる人
住宅を新築する人、新築建売住宅を購入する人、自己所有の既存住宅を改修する人。
住宅の主な要件
- 所有者が自ら居住する戸建て専用住宅であること。
- 登録されたZEHビルダー/プランナーが設計、建築、改修又は販売を行うZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)であること。
五島市では、ZEHビルダー/プランナーに事業者が1件登録されています。
補助メニュー・補助額
ZEHは、1戸あたり定額60万円
令和3年度のZEHのスケジュール
- ZEH補助金についての詳細は関連PDFをご覧ください。
五島市をゼロカーボンシティに!
「一人の100歩より100人の一歩」
市民の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
関連ファイル
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関連リンク
- 【環境省戸建ZEH】令和3年度 戸建住宅ZEH化等支援事業(外部サイトにリンクします)
- 【経産省戸建ZEH】令和3年度 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス実証事業(外部サイトにリンクします)
- 株式会社松岡建設(外部サイトにリンクします)