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五島市の再生可能エネルギー情報

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E-Visionary Award受賞

更新日:2013年11月23日

持続可能な開発目標7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに9.産業と技術革新の基盤をつくろう13.気候変動に具体的な対策を

電気自動車推進の取組が世界的に評価されました

電気自動車・ハイブリッド車・燃料電池車など、電気車両関連分野における世界最大の国際シンポジウム(EVS)で、五島市・新上五島町が、電気自動車の推進に貢献した都市に贈られる「E-Visionary Award」を受賞しました。

EV(電気自動車)をより便利により快適に使えるように優れた情報ネットワークを構築し、すべての利用者に特別な対価を求めることなく、携帯電話やスマートフォンを利用して観光に活用できるようにしたことが優れた取組みとして評価されたとのことです。(注)今回構築したEV(電気自動車)にITS(高度道路情報システム)を融合させる仕組みは、世界初のシステムです。

授賞式は、スペインバルセロナで、11月18日から11月20日(現地時間)にかけて開催され、五島市・新上五島町を代表して、五島市から中野副市長らが出席。中野副市長の帰国後、長崎県庁で、長崎県・五島市・新上五島町の合同記者会見を行いました。

会見で、中野副市長は、授賞式について次のように報告しました。
「大変緊張して現地に赴いたところ、温かく迎えていただき、手厚いおもてなしを受けました。受賞に関しては、五島地域における取組みが非常に積極的であること、国・県をあげて推進しているところが評価されたと感じました。
受賞後は、まずはお礼を述べ、五島地域の位置や、電気自動車をタクシーやレンタカーで使って観光浮揚に役立てていること、ITSを活用していることを説明しました。その後、東北大震災の支援への感謝を述べ、五島地域が日本国の再生可能エネルギー実証フィールドとなっていることを紹介しました。そして、地図にも載っていないような小さい島ですが、ひとりでも多くの方が五島地域を訪れてくださったらうれしいとPRしてきました。」

野口市長は、受賞の喜びと今後の展望について次のように述べました。
「このような栄えある賞をいただき大変光栄です。一緒に事業を進めてきた長崎県や新上五島町のみなさま、五島市民のみなさまに感謝しています。また、今回賞に推薦をしてくださった日本自動車研究所のみなさまにも御礼を申し上げたいと思います。五島市としては、さらなる電気自動車の普及、小型モビリティの導入などをやっていきたいと思っています。いま、浮体式洋上風力発電の実証事業をやらせてもらっていますが、これを契機・実績としながら、現在政府が進めている海洋エネルギーセンターの誘致を進めたいと考えています。今回の受賞が世界に広く発信されることで、教会群の世界遺産登録推薦に弾みをつけたいと思っています。」

現在、五島市には110台(レンタカーなど補助事業で82台、県市事業者など28台)、新上五島町には67台(レンタカーなど補助事業で58台、県町民間など9台)の電気自動車が導入されています。利用実績は、レンタカーだけで延べ約77,000人(平成22年3月電気自動車導入~平成25年9月末)。

五島市・新上五島町での電気自動車の推進は、長崎県EV&ITSプロジェクトとして進められています。このプロジェクトは、国土交通省・経済産業省・大学・各メーカーの連携のもと、長崎県EV・PHVタウン構想に基づいて行われているものです。EV(電気自動車)等とITS(高度道路情報システム)が連動した“未来型ドライブ”の構築や、EVとエネルギーシステムの連携した“エコアイランド”の実現を目指すプロジェクトで、他の地域に先駆けてEVが普及した社会システムを創造し、交流人口の拡大、地場産業の振興を図っています。

注:スペインバルセロナでの授賞式の様子を写真におさめています。次回のコラムで、「E-Visionary Award」についての追加情報とともにご紹介する予定です。お楽しみに。

  • トロフィーを持つ野口五島市長と江上新上五島町長の画像

    トロフィーを持つ野口五島市長と江上新上五島町長

  • 記者会見の様子(長崎県庁)の画像

    記者会見の様子(長崎県庁)