2.かんころ餅

更新日:2019年2月20日

(1)かんころもちはどうやってつくるのかな?

  • 干しかんころを熱湯(ねっとう)でもどす。

    1 干しかんころを熱湯(ねっとう)でもどす。
    大きななべの中に熱湯(ねっとう)を入れて、その中で10から15分ほどしずめておくと、柔(やわ)らかくなる。

  • せいろで蒸(む)す。

    2 せいろで蒸(む)す。
    50分以上蒸(いじょうむ)す。時間が長いと柔(やわ)らかくなりすぎるので注意。このときに、もちも一緒に蒸(む)してもちとかんころをからめる。

  • もちとかんころをミキサーで混(ま)ぜる。

    3 もちとかんころをミキサーで混(ま)ぜる。
    水飴(みずあめ)や砂糖(さとう)、いりごまなどを一緒(いっしょ)に混(ま)ぜ込んでいく。分量(ぶんりょう)を間違えないように注意する。

  • 形を整える。

    4 形を整える。
    かなり難(むずか)しい。長年の経験(けいけん)が必要(ひつよう)。

  • 粉(こな)を飛(と)ばす。

    5 粉(こな)を飛(と)ばす。
    粉(こな)が付(つ)いているとパックするときに真空になりにくい。

  • 真空パックする。

    6 真空パックする。
    きちんと閉(と)じられているか確認(かくにん)する。

(2)1日にどれくらいつくるの?

毎日300個(こ)から500個(こ)作ります。お盆(ぼん)の前後は注文が多く、1日に1,000個(こ)ほど作ります。それより多いのが正月を挟(はさ)む年末年始(ねんまつねんし)(12月から1月)で、1日1,000個以上(こいじょう)になります。

(3)どんなかんころ(いも)を使ってるの?

地元の材料(ざいりょう)にこだわります。いくつかのいもを試(ため)しましたが、「口径(こうけい)14号」といういもがいいようです。色づけのいもは、「あやむらさき」です。富江産(とみえさん)のいもを多く使っています。1年に5,000キログラムのいもを買います。

(4)かんころもちの賞味期限は?

季節(きせつ)にもよりますが、だいだいそのままの状態(じょうたい)で3日、真空パックで2か月間もちます。かんころそのものは、もともと保存(ほぞん)食として作られていたそうです。

(5)かんころもちにはどんな種類があるの?

ここで作っているかんころもちは5種類(しゅるい)です。

5種類

  1. 基本的(きほんてき)なかんころもち
  2. いりごま入り
  3. むらさき
  4. よもぎ
  5. ピーナッツ(最新(さいしん))

人気NO.1は「いりごま入り」で、むらさき、よもぎと続(つづ)きます。ピーナッツ入りがこれからどれだけ親しまれるか楽しみです。

(6)気をつけていることは?

社長さんの話

もちろん、衛生(えいせい)面です。材料のかんころは、野外のかんころ棚(だな)で干(ほ)します。ですから、葉っぱや木くずが混ざってくることも不思議(ふしぎ)ではありません。製品(せいひん)の中にごみが入らないように、お湯でもどすときにきれいにとってしまいます。
また、かんころもちの味は、いもの生育状態(じょうたい)と干(ほ)しかんころの仕上がりの状態(じょうたい)にとても影響(えいきょう)を受けます。農家の人がほしかんころを作るときの、いもの皮の向き方、アクの取り方が違(ちが)えば、味が全く変(か)わってきます。ですから、毎回同じ味の製品(せいひん)ができるとは限(かぎ)りません。
安全でおいしいものを届(とど)けるために、心をこめて作っています。