海の交通

更新日:2019年10月7日

昔、長崎に通っていた船

「寄港地長崎-富江-福江-久賀-岐宿-三井楽-玉之浦」


長福丸

現在、長崎に通っている船

  • 「寄港地福江-奈良尾-長崎」

    ジェットフォイル

  • 「寄港地福江-奈留-奈良尾-長崎」

    フェリー

  • 大正12年ごろの航路図

  • 現在の航路図

玉之浦のおじいさんのはなし

長福丸は、長崎を朝の8時ぐらいに出港して夕方の6時ぐらいに玉之浦に着いていました。翌日は、玉之浦を8時ぐらいに出港して夕方の6時ぐらいに長崎に着いていたので、玉之浦が最後の寄港地であり、最初の出港地でもあったのです。客室は、船底にあったのでエンジンの音がうるさく、油のにおいもして大変でした。また、玉之浦には波止場がなかったので、だんべ船という小さな船に乗って、沖に停泊していた長福丸に乗りかえました。

富江のおばあさんのはなし

50年ぐらい前までは、富江にもこの長福丸が通っていて、福江まで2時間、長崎まで10時間もかかっていました。そのころまでは、海の交通が中心で、急病人や赤ちゃんが産まれそうになったときなどは、福江の病院の先生やさんばさんをてんま船でむかえに行っていたんです。

三井楽のおばあさんのはなし

昭和25年に福江から三井楽の道路が開通するまでは、三井楽と福江を結ぶ道路がありませんでした。人々は、重い荷物を背負って打折峠をこえ、いったん岐宿町まで歩き、そこから福江に向かうか、船で長い時間をかけて福江に出かけていました。今のように、車で出かけることができるようになるなんて思ってもいなかったよ。