伝統行事を受け継いでいる方のお話

更新日:2019年2月21日

いつから受け継いでいるのですか?

父から祭りの「世話役」を受け継いだのは、43歳の時で、先祖代々受け継がれてきたものです。

「世話役」は、どのようにして譲っていくのですか?

まず、世話役である自分が、「そろそろ息子に譲ろう。」と決断したときに、家族に相談し、家族が、「もう譲っても大丈夫だろう。」と賛成したときに譲っていくのです。

炭を体に塗って行うことで有名ですが、これはいつごろからですか?

炭を体に塗り始めたのは、第二次世界大戦後の昭和30年頃に、町内の若者がおもしろがって塗ったのが始まりであると、先代世話役の父に聞きました。

世話役として心がけていることは何ですか?

祭りの伝統を常に守り続けていくことです。

世話役として苦労していることはなんですか?

伝統どおりに行うために、例えば、「羽つき」は、その年に結婚した女性しか行うことができません。
さらに、

  • 着物をきちんと着て、俵の上に上がれるか
  • この町に関係のある人か

ということが条件になってきます。最近は、町内の人口が減少していることもあって、この条件に当てはまる方がいないときがあるのです。しかし、祭りでは、羽つきを行わなければなりませんから、島外に住んでいる崎山出身の方に連絡をして協力してもらっています。

世話役として、このお祭りにどのような思いをもっていますか?

このお祭りは、町内のみなさんの協力がなければ行うことができません。ですから、毎年、ヘトマト会議を開いて、町のとりまとめをしている総代さんや地元の小学校・中学校に協力をお願いしています。また、祭りが長く続くようにという願いと、ふるさとを離れても、崎山という町のことや五島のことを忘れてほしくないとの思いから、小学生に、奉納相撲に出てもらったり、中学生には、奉納相撲・綱引き(本来は、消防団対青年団の部が行われるが、これとは別に、中学生の部を設ける)・玉せせり(本来行われる青年の部とは別に、中学生の部を設ける)に出てもらうようにしています。