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かくれキリシタンの信仰用具が国指定文化財に!

更新日:2025年1月24日

国の文化審議会は、令和7年1月24日(金曜日)に「長崎のかくれキリシタン信仰用具」を国の重要有形民俗文化財に指定するよう文部科学大臣に答申しました。今後、官報告示を経て正式に指定されます。
今回、国の重要有形民俗文化財指定への答申を受けた資料群2,218点のうち、約270点の信仰用具が五島市所在の資料群です(そのすべてが堂崎教会所蔵で、現在は五島観光歴史資料館に寄託、保管)。
答申後、正式に指定の効力が生じる時期は未定ですが、県内では重要有形民俗文化財の国指定は初めての事例となります。

重要有形民俗文化財とは

「衣食住、生業、信仰、年中行事等に関する風俗習慣、民俗芸能、民俗技術及びこれらに用いられる衣服、器具、家屋その他の物件で、我が国民の生活の推移の理解のために欠くことのできないもの」のうち特に重要な有形のものを国(文部科学大臣)が指定した文化財を言います。

長崎のかくれキリシタン信仰用具とは

長崎県内各地のかくれキリシタンの集落で使用されていた信仰用具を網羅的に分類・整理した資料群です。
長崎では、江戸幕府によるキリスト教の禁教以後も、平戸や外海、五島列島などの地域で信仰が密かに継承されてきました。その信仰は、宣教師不在の長い時代を通して、仏教や神道などと習合、共存しながら独自の信仰形態となり、今日に伝えられてきました。
「長崎のかくれキリシタン信仰用具」は、メダルやロザリオ、聖像(マリア観音像など)、聖画などの信仰対象をはじめ、祭祀や儀礼に使われた祓い具や占い具、オラショと呼ばれる祈祷文、信仰上の暦を記した日繰り帳、護符類、衣装類などから構成されています。

長崎のかくれキリシタン信仰用具の価値

キリスト教の伝来以後、宣教師による活動が盛んにおこなわれ、キリシタン信仰が広く浸透していた歴史を持つ長崎県における信仰用具の集積であり、体系的に分類・整理され、かくれキリシタン信仰の実態をよく示しています。
我が国におけるキリシタン信仰の変遷や九州地方における民間信仰の地域的様相を考えるうえで重要な価値を持ちます。

  • 長崎のかくれキリシタン信仰用具(代表的なもの)の画像

    長崎のかくれキリシタン信仰用具(代表的なもの)

  • 信仰対象とされてきた聖像群の画像

    信仰対象とされてきた聖像群

  • マリア観音像(現在、奈留島世界遺産ガイダンスセンターで展示中)の画像

    マリア観音像(現在、奈留島世界遺産ガイダンスセンターで展示中)

  • 信仰対象とされてきたアワビ貝(奥浦の浦頭地区で継承されてきたもの)の画像

    信仰対象とされてきたアワビ貝(奥浦の浦頭地区で継承されてきたもの)

このページに関する問い合わせ先

地域振興部 文化観光課 文化保存活用班

郵便番号:853-8501
長崎県五島市福江町1番1号(本庁舎)

直通電話:0959-72-6369
ファクス番号:0959-74-1994(代表)

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