五島をクリーンエネルギーの塊へ!(令和元年5月掲載)
更新日:2019年4月25日
再生可能エネルギーとは
現在、わが国の主要なエネルギー源である石油、石炭などの化石燃料は、限りがあるエネルギー資源である。これに対し、太陽光や太陽熱、水力、風力、バイオマス、地熱などのエネルギーは、一度利用しても再生可能であり、資源が枯渇しないエネルギーだ。これらは、「再生可能エネルギー」ともいわれる。
また、これらは温室効果ガスを排出せず、国内で生産できることから、有望かつ多様で、重要な国産エネルギー源とされている。
五島の再生可能エネルギー
五島ならではの再生可能エネルギーといえば潮流発電だが、日本ではまだ実用化の例がない。
日本初の実証実験の場として、五島市の奈留瀬戸が選ばれた。
選ばれた理由として、満潮時に強い潮流が確認されたことが挙げられる。
さらに、五島市久賀島沖が、平成26年に国の「海洋再生可能エネルギー実証フィールド」に選定され、潮流発電実証の適地とされた。また、潮流発電だけでなく、五島の強い海風を利用した洋上風力発電も平成25年に実証機が椛島沖に設置された。
海や風を利用した発電に適した五島。これからも再生可能エネルギーの可能性を全世界に発信していく拠点として、発展していくのを期待している。
洋上風力発電のメリット
事業を行うとなると、「風車の安全性は大丈夫なのか?」などという苦情や疑問の声は必ずあるとのこと。それらへの対策は、データや根拠を明確に記した文書やガイドラインを作成し、納得してもらうことだそうだ。
強風時については、強風が吹いて風車が倒れたとしても起き上がるような設計になっている。
また、風車を洋上に浮べることで良い潮の流れが生まれ、プランクトンが大量発生し、良い漁場にもなる。さらに、観光客の増加にもつながっている。
これからの夢
北川さんの夢は、世界レベルから国家レベル、地方レベルから個人レベルへと、環境をよくするために出来ることを増やしていくことだそうだ。そして子や孫、その先の世代が住み続けられるように持続可能な社会をつくりあげていきたいと語った。
記事を作ってみて
五島市でも増えている太陽光発電。その理由を知るために取材したのが北川さんです。再生可能エネルギーのことを調べたり、メンバーで話し合ったりする中で、疑問に思うことをまとめて、インタビュー資料を作成。実際に北川さんの話を聞くことで、再生可能エネルギーの重要性や、私たちが住む五島の地で、潮の流れを活用した潮流発電という最先端の実証実験が行われていることを学べました。
記事作成に関しては、テーマごとに担当を決めそれぞれで原稿を作ってしまい、体裁が整わないなどの反省点もあったため、メンバーで意思疎通を図り計画を立てて取り組むことが大切だと感じています。
五島市は自然が素晴らしい場所。その自然を活かした持続可能な社会を目指す取り組みに期待したいと思います。
浮体式洋上風力発電
潮流発電の実証実験が行われている奈留瀬戸
再生可能エネルギー推進室長 北川さん
「五島をクリーンエネルギーの塊へ!」記事を作成した生徒のみなさん
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