崎山地区まちづくり協議会

いつか戻ってきたくなる、そんな地域を目指して

20代から70代まで、幅広い年代の方が集まり、精力的に活動をしている崎山地区まちづくり協議会。今年4月、地域のみんなでまちづくりをしていこうと、地区の有志が集まり、新体制でのスタートを切りました。
今年の目標は、「将来を担う子どもたちに郷土愛を持ってもらうこと」。例えば、崎山の荒れた畑を耕し、先人が開いてくれた大事な農地を守ると同時に、子どもたちは農業体験で成長過程や収穫、食べるまでの流れを学習。さっきゃまモヤゴッ畑と名付けた畑に、今年はカボチャやスイカ、ウリを植えました。さらに、ハーブ園や昆虫林も作るなど、「やってなんぼ」の精神でさまざまなことにチャレンジしています。
また、お年寄りの方とコミュニケーションを取ることで、自然と挨拶につながり、挨拶ができると会話が生まれます。困っている方にも自然に声をかけられる、そんな地域を目指しています。
箕岳の野草探しでは、大人が率先して食べて、子どもたちはそれに習う。畑や昆虫林も、やってみたからこそ新しい発見があり、次につながっていく。今までこうして受け継がれてきた技術や知識を、同じように子どもたちに受け継いでいく。インターネットで何でも調べられる時代ですが、実際に体験して五感で学ぶことを大切にしています。
進学や就職で島を出ていく若者が、まちづくりを通して、「また地元に戻ってきたい！」と誇りに思う地域を目指し、試行錯誤しながら取り組む協議会の皆さん。中には、市が進めるジオパーク構想とつながるものもあり、活動の幅はさらに広がりそうです。これからの活動に目が離せません。

モヤゴッ… 崎山弁で、仲間で仕事をすること

取材／ライターグループfumoto