五島市食生活改善推進協議会 玉之浦支部

私たちの健康は、私たちの手で

五島市食生活改善推進協議会は、平成17年「食育基本法」の施行を機に、旧団体から合併・継承する形で現体制になり、玉之浦支部は特に取り組みが盛んです。構成員は玉之浦町の各地区（玉之浦・荒川・上の平・大宝）の食生活改善推進員で、現在21名。「健康長寿日本一」を目標に、食を通じた健康づくりを推進しています。

玉之浦支部独自の取組の1つに「伝達講習会」があります。市が行っている食生活改善の各テーマに沿った知識、食事メニューや調理法などの学習会に、玉之浦支部の推進員が参加。その内容を担当する地域住民に伝え、参加した住民の感想・意見を積み上げ、次に活かすというものです。玉之浦地区で伝統的に築いてきた、「地域一丸で盛り上げていこう」という思いが反映されています。

推進員の方は「取り組みを通じて、日ごろの家庭での食事の栄養バランスに気を配る習慣ができました。適切な塩分濃度の食事にすると、最初は味が薄いと不満気味だった家族も、今では少し調味料を入れ過ぎただけで、味が濃すぎると逆に指摘を受けるようになりました」と笑みを浮かべます。年齢とともに、自然と体の不調は出てくるものですが、日ごろから食事に気を使う推進員の皆さんの体は健康だそうです。

玉之浦支部の皆さんは、継続して活動してきたことへの誇りを持ち、食生活の改善を通じて健康でゆとりのある人生を送ろうという気持ちにあふれています。また、仲間と顔を合わせて自由気ままに意見を交わし、ストレスを発散するという一面もあるそうです。皆さん大変お元気で、素敵な笑顔がとても印象的でした。

「会員と協力して、コロナ禍の中でも具沢山味噌汁試飲会や伝達講習会を実施してきました。今後とも地域住民の協力を得ながら活動していきたい」と話す玉之浦支部のパワフルな皆さん。メンバー募集中ですので、興味がある方は参加されてみてはいかがでしょうか？

取材／ライターグループfumoto