五島海陽高校がビジネスプラン・グランプリでベスト100に入選
更新日:2019年12月16日
五島海陽高校 人文・自然系列3年生のグループが応募したプランが、第7回「創造力、無限大∞ 高校生ビジネスプラン・グランプリ」のベスト100に選ばれました。
令和元年12月16日(月曜日)、五島海陽高校校長室で、株式会社 日本政策金融公庫から、グループメンバー11人の代表である小村聖乃さんへ表彰状が授与されました。
「創造力、無限大∞ 高校生ビジネスプラン・グランプリ」は、日本政策金融公庫が、若者の創業マインド向上を目的に、全国の高校生・高専生を対象として開催しているコンテスト。若者ならではの自由な発想や創造力を活かした、人々の生活や世の中の仕組みをより良いものに変えるビジネスプランのほか、地域の課題や環境問題などの社会的な課題を解決するビジネスプランを募集しています。
今回、応募総数3,808件のプランの中から、五島海陽高校の「五島でベジってみんかな」プランがベスト100に入選。五島海陽高校は、初めての応募でベスト100入選という快挙を達成しました。
プランは、2019年4月から約半年かけて作成。総合的な学習「自己探求」の時間(毎週2時間)を使って、まず社会の変化を学び、地元企業にインタビューし、分析のうえプランを考える、という流れで進めたそうです。時には、お昼休みや放課後も作業をしたとのこと。
ビジネスプラン概要
プラン名:五島でベジってみんかな
五島の農家から出荷できない農作物(未利用品)を仕入れ、ドレッシングやふりかけ、肥料にして販売する。雇用創出と地産地消を進めることで島内の活性化を図る。
- 梅、しそ、かぼちゃ、人参などの未利用品を使ったドレッシング「ミリドレ」製造
- ドレッシングにできない未利用品を使ってふりかけ「みりふり」製造
- ドレッシングやふりかけの製造過程で出た生ごみを肥料にする
製造だけでなく、ターゲットや販売方法のほか、必要な経営資源やリスク、ハードル、収支計画など、しっかり作り込まれています。
評価された点
地産地消に着目した、地方創生に資する素晴らしいプランである点。
日本政策金融公庫の講評によると、より多くの島民や幅広い年齢層を対象に市場調査をし、ニーズを拾い改良点などを深堀りしていれば、ファイナリスト(ベスト10)に入っていたのではないか、とのこと。
苦労した点
苦労したのは、収支計画書の作成。
普段授業でもふれていないような大きな単位のお金をどう割り当てたらいいのか、かなり悩んだそう。
それも、五島のブランドをつくって五島をアピールしたいとの強い想いで乗り切りました。
メンバーの感想
中村花美さん
ベスト100に入賞できて心からうれしいです。プランを作成するにあたり、五島の活性化に真剣に向き合いました。奇想天外な案でも提案するなど、挑戦心を持つことが大事だと感じました。
限られた時間の中で、企業や地域の皆さんに協力していただいたことに感謝しています。私たちもまちの人たちも「島を活性化したい」気持ちは同じだと感じました。島を離れたら、より五島の魅力を感じることができると思うので、島を離れたからこそできる魅力発信をしていきたいです。
小村聖乃さん
地域のあたたかさを感じました。改めて、資源を最大限に活かして地域を活性化できる可能性を実感できました。島に残って就職するので、自分にできることを探して実践していきたいです。
柴田茉生さん
未利用野菜の存在を知り、出されたものは大切にしたいと思いました。
また、地域の方々が協力的で、五島は活性化しやすい環境だと感じました。将来、長崎県に帰ってきて、地域の活性化に関わりたいと思っています。
ビジネスプラン・グランプリでベスト100に入選したグループのメンバー
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