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富江神社例大祭

更新日:2019年10月31日

毎年10月14日から17日にかけて行われる富江神社例大祭は、富江で300年以上続いている伝統的なお祭りです。14日の宵の祭りに始まり、15日から17日はお神輿が富江町内を練り歩きます。

15日の午後3時、担ぎ手の男性たちによってお神輿が富江神社から下ろされました。

富江神社は高台にあるので、お神輿を傷つけないように大勢の男性たちが力を合わせて慎重に運びます。

お神輿を担いだ男性たち

このお神輿は、一説には「日本一進むのが遅い」とも言われており、1時間におよそ200メートルほどしか進みません。笛と太鼓の音色に合わせて、お神輿を左右に大きく振り動かしながらゆっくりと進み、数十センチ進むごとにお神輿を頭上まで持ち上げる動作を繰り返します。

さらに先導する役目の男性は、お神輿が早く進もうとするのを阻止するために左右の担ぎ棒をしっかりと押さえつけるので、なかなか前に進まないのです。

今年は、旅行で遊びに来ていた男性グループも飛び入りで参加。1日だけの参加でしたが、地元の方々とすっかり打ち解けて「ものすごく楽しい。できることなら最終日まで延泊したい」と笑顔で話してくれました。

10月15日の夜7時前、富江神社を出発したお神輿がようやく船手町に到着しました。約4時間半で移動距離は1キロメートル、「日本一進むのが遅い」と言われる所以も納得です。

あたりはもうすっかり暗く、肌寒い夜の風は本格的な秋の訪れを感じさせます。
お神輿が港に近づくにつれ、近所の人々が、少しずつ集まってきます。
初日のクライマックスである神楽を見学するためです。

お神輿の前で神楽を舞う少女

お神輿は船手町の港に組まれた竹の鳥居のもとにいちど下ろされ、お神輿と港を前にして、神楽奉納の始まりです。

神楽を舞うのは小学生の女の子。笛と太鼓の音色が響き渡り、白装束を着た女の子がくるくると舞う姿はとても神秘的です。
海面では港の灯りが揺らめいて、夜空には大きな月も見えます。荘厳な時間が流れていました。

その一方で、数時間ぶりにお神輿から解放された男性たちは波止場に座り込み、談笑したり寝転がったりして疲れを癒しています。

取材・執筆/ライターグループfumoto

問い合わせ先

富江支所教育委員会分室
郵便番号:853-0201 長崎県五島市富江町富江165
電話:0959-86-1111

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