五島のキビナゴ
更新日:2010年06月17日
キビナゴ
キビナゴってどんな魚?
「五島を訪れたら何を食べたいですか?」という質問をすると、多くの人が「五島うどん」と答えます。確かに日本三大うどんの一つである五島うどんは美味しい。でも、五島は海に囲まれた魚の王国。春夏秋冬、旬の新鮮なお魚がたっぷりと味わえます。その中でもおすすめしたいのが「キビナゴ」。キビナゴは、ウルメイワシ科の魚で体長は10センチほどの小さい魚。本州中部からポリネシア、オーストラリア北岸、アフリカ東岸までの熱帯、亜熱帯地域に広く分布しています。外洋に面した水のきれいな沿岸域を好み、大きな群れを作って回遊します。主に動物プランクトンを食べて成長しますが、アジ、サバ、カツオなどの大型肉食魚や、アジサシ、カツオドリといった鳥たちが天敵。だから大群で移動するんでしょうね。五島では主に刺網漁で漁獲されており、他の産地のものよりも大きく、繊細なアジに特徴があります。旬は秋から冬、多くの食通をうならせています。
おすすめの食べ方
まず、おすすめはなんといっても新鮮な刺身。まず、キビナゴを手開きにしてさっと水洗い。皮を表にして二つ折りにし、皿に盛りつける。菊盛りにすると雰囲気がでますね。これを酢味噌やわさび醤油などでいただきます。そのほか定番の食べ方としては、醤油煮、唐揚げ、南蛮漬けなどがありますが、昭和天皇が行幸されたおり、夕食の一品としてお出ししたところ大変お喜びになり、翌朝にも召し上がられたという田楽もおすすめです。五島らしい食べ方といえばキビナゴのいりやき。「いりやき」とは、材料の魚などを炒(い)ったことから名付けられた醤油ベースの鍋料理。キビナゴのほかにもダイコンや白菜、しめじ、えのき茸など野菜もたっぷりと入っています。キビナゴを煮すぎないよう、少量ずつ入れるのが美味しくいただくポイントです。
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