荒川のハマジンチョウ(県指定天然記念物)
更新日:2021年3月9日
毎年12月下旬~3月下旬頃、玉之浦の荒川地区で、「ハマジンチョウ」が薄紫色の可憐な花を咲かせます。
ハマジンチョウは、インドシナ半島から北上分布してきた南方系の植物で、中でも五島列島は密度の高い生育地。波静かな内湾や入江の奥の満潮線のあたりにだけ生育し、花の大きさは3センチメートルほど。種子を宿した果実はコルク質で、波に運ばれて分布を広げるそうです。遠い国から運ばれてきたのかと思うと、なんだかロマンを感じますね。
荒川のハマジンチョウは延べ20メートルに渡り群生していて、昭和29年に長崎県の天然記念物に指定されました。沈丁花に似ていることからその名がつけられたと言われていて、株によっては、花の色に濃淡があったり斑点があったりなかったりとさまざま。沈丁花のように良い香りはしませんが、蜜がとても甘いのでメジロやヒヨドリも大好き。運が良ければ鳥たちとのコレボレーションも見られるかもしれません。
福江島では玉之浦湾のほか、岐宿の鰐川橋の対岸や三井楽の白良ヶ浜、奥浦の堂崎天主堂の庭園でも見ることができます。2月頃が旬のハマジンチョウ。異国に思いを馳せながら眺めてみてはいかがでしょうか。
- 場所:五島市玉之浦町荒川字矢ノ口
- 取材:ライターグループfumoto
ハマジンチョウ
ハマジンチョウ 花のアップ
ハマジンチョウの花と荒川地区
ハマジンチョウを紹介する看板
周辺案内図
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