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疱瘡墓

更新日:2011年08月15日

疱瘡墓の画像
疱瘡墓。手前が山口倫十郎の墓。奥が妻の墓碑。

江ノ浦には、
奈留代官山口家の次男・
山口倫十郎の墓が残っている。

倫十郎は江戸後期、
五島藩に謀反するものと誤解され
家運が傾いた山口家を再興した人物。

墓石の側面には「疱瘡而庵死」と刻まれている。
当時、奈留島で疱瘡が流行し、
感染が広がらないよう、
疱瘡で亡くなった方を無人島である前島に運んできて葬ったといわれている。
倫十郎もその一人だったのだろう。

倫十郎の墓石の周りには、6つほど小さなお墓があるが、
このあたり一帯が疱瘡墓だと思われる。

墓地の隅には「尼妙道信女位」と書かれた墓碑が立っている。
この墓碑は、
疱瘡でなくなった夫・倫十郎を尼となって弔った妻のものだといわれている。
死後は、奈留から離れさみしく眠る夫の傍にいきたいと願ったのだろうか。
ふたりの夫婦愛が偲ばれる。

疱瘡墓は、近くに住む江上長之助さんがお世話をしている。
誰かに頼まれて管理しているわけではない。
親が草を抜いたり掃除をしているのを見て育ったから
自然とお世話をするようになったとのこと。

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