玉之浦湾内における貝毒の発生について
更新日:2024年1月19日
玉之浦湾内のカキやアサリなどの二枚貝を採ったり食べたりはお控えください
長崎県が玉之浦湾内で行った調査において、マガキにおける毒化が確認されました。
玉之浦湾内の二枚貝については、貝毒による食中毒の危険性があるとのことですので、採取はお控えください。
なお、玉之浦湾内で採った牡蠣などの二枚貝は出荷されておりません。
貝毒に関するお問い合わせは、五島保健所衛生環境課(電話:0959-72-3125)までお問合せください。
貝毒とは
主に二枚貝が毒素を持ったプランクトンを食べ、人に有害な毒素を蓄積させ、これを食べた人が食中毒症状を起こすと言われています。
また、一度毒化した貝でも、有毒プランクトンが無い所にいると、体内から毒が排出され無毒化することが知られています。
貝毒には主に手足のしびれや頭痛などの症状を起こす麻痺性貝毒と、嘔吐や下痢の症状を起こす下痢性貝毒が知られています。
これらの貝毒は熱に強く、加熱しても毒性は弱くなりません。
毒化した貝は、出荷規制されて市販されないため、貝毒による食中毒事件はほとんど起こっておりません。
ただし、潮干狩りや海水浴などで自家用に採った貝などは、出荷規制の対象外なので、注意が必要です。
麻痺性貝毒
- 原因と考えられるプランクトン・・・アレキサンドリウム・タマレンセ、アレキサンドリウム・カテネラ、ギムノディニウム・カテナータム等があり、地域、季節により発生する種類が異なります。
- 毒性・・・いずれの種類も低分子、水溶性で熱に強い毒を産生します。
- 毒化する貝・・・ホタテガイ、ムラサキガイ、アカザラ、マガキ、アサリ、ヒオウギなど種々の二枚貝
- 症状・・・通常、食後30分で唇、舌、顔面などがしびれ、重症の場合は運動失調や、呼吸困難を起こします。
- 対応・・・治療薬はなし。対症療法として、胃洗浄、点滴、人工呼吸
下痢性貝毒
- 原因と考えられるプランクトン・・・ディノフィシス・フォルティーが同定されています。
- 毒性・・・オカダ酸、ディノフィシストキシン、ペクテノトキシン
- 毒化する貝・・・ホタテガイ、ムラサキガイ、アカザラ、コマタガイ、アサリ、などの二枚貝
- 症状・・・通常食後4時間以内に発症し、下痢、吐き気、腹痛などの、消化器系の症状を主体とする。ほぼ3日間で回復し、予後は良好です。
このページに関する問い合わせ先
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