合同会社MYS療養支援事業所せいな（岩田将吾看護師）コメント

離島に求められる多様なニーズに応えたいと活動していた時に【病院までの移動手段の確保】【院内での移動に介助が必要】【自分の症状を医師へ伝える】【医師の説明を理解する】など、病院受診をするだけでも様々な困難があることに気づきました。モバイルクリニックが始まることを知り「これだ」と感じました。 モバイルカーが自宅まで行き、そこに看護師が同乗しているため、移動の介助や症状の確認、医師との連携、医師の説明をどこまで理解されたのかをその場で確認することができます。看護師はバイタルサインを測定するだけでなく、その時の体調に合わせて、必要な観察を行います。医師と相談をしながら、車両で行うことが可能な検査を実施することもあります。
医師とは画面越しでの診察となりますが、看護師がいることで安心・安全に診察を受けられるよう努めております。遠隔聴診器を活用して、心臓の音や呼吸の音を確認するため、その場の看護師だけでなく、画面越しの医師も同じ音を聴いて正常・異常の判断を行うことが可能となっています。今までは生活習慣の改善が難しかった方が、モバイルクリニックを利用したことで積極的に治療に参加し生活習慣を改めたことで、検査値の改善に繋がった方もいます。様々な理由で、通院から足が遠のいてしまった方々が、自宅での生活を継続したまま治療に参加することできる新たな医療の形だと思います。