椿と歴史
更新日:2019年9月13日
特産物・献上品としての椿油
唐へ遣唐使が派遣されていた頃、日本からの貢物の一つに椿油がありました。
古文書にある「海柘榴油」がそれであると思われ、大変珍重されていたようです。各地の市でも扱われ、生産・流通が盛んであったことがうかがえます。
柏崎公園の辞本涯
平安時代の法令集「延喜式(えんぎしき )」では、壱岐国(現在の壱岐市)からの租税品として椿油が記されています。 江戸時代では、五島藩から幕府へ贈られていました。米の収穫が少ない地域では年貢の代わりに納めていたようです。
椿の実(カタシ)
椿の習わし
福江島の中央部に位置する玉之浦町幾久山(いつくやま)地区。毎年1月23日の恒例行事として「幾久山の大綱引き」があります。
その年の豊作を願い男女に分かれて引かれる綱の中心には椿の花が一枝挿されます。他にもこの地区ではすべての祝い事に椿を用い、椿を愛した幾久山の開拓者、宇久盛重公を偲びます。
注:幾久山の大綱引きは、2011年と2012年は中止になりました。
大山祇神社例大祭