風しんにご注意ください

診療に関わる医療関係者やこれまで風しんにかかっていない方、風しんの予防接種を受けていない方、妊娠を希望する方は風しんにご注意ください。特に、30代から50代の男性では、風しんの抗体価が低い方が2割程度いることが分かっています。

風しんとは

風しんとは、風しんウイルスによって引き起こされる急性の発疹性感染症です。感染経路は飛沫感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播します。

感染した場合、症状が発生しない感染から重篤な合併症併発まで幅広く、特に成人で発症した場合は高熱や発しんが長く続いたり、関節痛があるなど、子どもより重症化することがあります。また、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、入院加療を要することもあり、軽視できない疾患です。

また、妊娠20週頃までの妊婦が風しんウイルスに感染すると、出生児が先天性風しん症候群を発症する可能性があります。

風しん予防のために

1. 風しんの定期予防接種対象者の保護者の方は、お子さんに予防接種を受けさせてください。
2. 妊婦への感染防止のため、下記に該当する方は任意での予防接種を検討してください。任意接種の場合、接種費用は自己負担です。
   
   • 妊婦の夫、子ども、その他の同居家族
   • 10代後半から40代の女性（妊娠を希望する方または妊娠する可能性の高い方
   ただし、抗体価が十分であると確認できた方は除きます。
3. 成人男性で下記に該当する方は、任意での予防接種を検討してください。2回接種しても問題ありません。任意接種の場合、接種費用は自己負担です。
   
   • 風しんにかかったことがない方
   • 風しんワクチンを受けていない方
   • どちらも不明な方
4. 昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性は、令和4年3月31日までの期間に限り、市が発行したクーポン券を使って、風しんの抗体検査を受けることができ、抗体が少ない方については、無料で予防接種を受けることができます。（風疹の追加的対策）