奈留教会
更新日:2024年3月13日
昭和36年(1961年)建立
教会の保護者:聖フランシスコ・ザビエル
郵便番号:853-2201
住所:長崎県五島市奈留町浦395
江戸時代末期、大村藩(現在の長崎市外海(そとめ)方面)から移住した潜伏キリシタンたちは、奈留(なる)地区の葛島(かずらしま)をはじめ島内各地に分かれて住み、開墾に従事しながら小さな集落を形成していきました。
1868年(明治元年)の五島崩れの翌年、葛島の信徒12戸が役所に呼び出され、当時の頭取(郷長)ら3人が算木責(さんぎぜ)めの拷問をうけましたが、奈留島ではこれ以上の迫害は伝えられていません。
1873年(明治6年)に禁教が解かれ、五島各地に教会が次々に建てられていきましたが、そのころの奈留島と周辺地区には葛島と江上の2教会しかありませんでした。
最初の奈留教会は、建設資金の大部分を宿輪(しゅくわ)集落の約20戸の信徒たちが負担し、上五島の青方(あおかた)の大工に依頼して、1926年(大正15年)現在地に完成しました。その後拡張工事もおこなわれましたが、1959年(昭和34年)、台風時には持ちこたえることができないとの判断がなされ、信徒の手で解体されました。
現教会は1961年(昭和36年)に建設着工し、同年12月14日に祝別、献堂されました。
奈留教会史に残るできごとのひとつは、1973年(昭和48年)3月に葛島の島民が集団で樫木山地区へ移転し、信徒の全員が奈留教会の所属になったことです。離島のさらに離島である葛島での生活の維持が困難になったためでした。
葛島は奈留島地区のなかで大村藩の潜伏キリシタンの移住がもっとも早くおこなわれ、百数十年間にわたり熱心な信仰の歴史が刻まれた島ですが、この集団移転により、葛島教会は廃堂となりました。
- アクセス
奈留港から徒歩20分、奈留港から車で5分 - ミサの日
〈月曜日から金曜日(水曜日を除く)〉6時
〈水曜日〉17時30分
〈第1土曜日、第3土曜日、第4土曜日〉19時
〈第2土曜日〉18時
〈日曜日〉8時30分(7月・8月・9月は7時) - 開閉(鍵)
通常は開いています - 拝観可能時間
9時から17時
<ミサや教会行事中は不可の場合があります>
<扉が閉まっているときは内観見学はできません> - その他
駐車場 有
周辺案内図
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