譲れないもののために、すべてをおいて五島へやってきたキリシタンたち。
禁教の中、島々のそこかしこで息をひそめ、敬虔な「信仰」が守り伝えられました。
「祈りの家」には、だれもが素直に温かいと感じるものがあります。
その陽だまりのようなぬくもりは、祈り続ける人々の心の真ん中で、これからも生き続けていきます。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、二百数十年もの間密やかに信仰を守り続けた信徒達が、信仰の自由を全世界に向け高らかに宣言したあかしで、2018年7月に世界文化遺産に登録されています。
注:五島市の構成資産は、久賀島の集落と奈留島の江上集落(江上天主堂とその周辺)です