地域包括ケアシステムの構築状況
更新日:2024年3月18日
地域包括ケアシステムの構築状況について、令和5年7月4日に県のヒアリングを受けました。その結果をお知らせします。
五島市の基本情報(令和5年3月31日現在)
- 総人口:34,542人
- 高齢者数(率):14,480人(41.92%)
- 後期高齢者数(率):7,591人(21.98%)
- 要介護認定率:14.89%
- 要支援認定率:4.71%
五島市の特徴、地域包括ケアシステム構築に向けた主な取り組み
- 遠隔診療車の導入等、島特有の課題解決に向け、市が主体的に取り組んでいる。
- 介護人材不足の対策として、市独自に資格取得のための補助制度やケアマネの研修受講への支援を行っている。
- 見守り機器メーカーとの実証実験の実施や、遠方家族による見守りのための機器導入費への助成など、ICTの活用に取り組んでいる。
- 地域共生社会を見据え、関係各課との協議の定例的な実施やワンストップ窓口の設置、適宜関係者間で事例検討を行うなど取組に着手している。
自己評価シートにおける五島市としての課題認識
A 医療
- 医療ニーズが増加していく中で、今後マンパワー不足が課題である。
B 介護
- 人材不足をどのようにフォローしていくかが課題。県の制度を利用して、外国人活用も進めていきたい。今後、五島市内にある日本語学校や介護職希望の高校生を対象とした奨学金を準備している。
C 保健・予防
- 糖尿病・高血圧の方が多く、生活習慣や食生活の見直しが必要。
- 検診の受診率が低く、検診後の保健指導に繋げられていないことが課題。
D 住まい・住まい方
- 住宅改修や福祉用具の使い方が本人にとって適切なものとなっていない事例がある。
E 生活支援・見守り等
- 資源発掘が上手くいっていないことが課題。
- 見守りにおいては、新しく作った制度等を周知し、単身高齢者に異変があった場合に、早期に見つけていくことができる体制を作ることで、介護予防に繋げていきたい。
F 専門職・関係機関のネットワーク
- 地域リハビリテーションの連携強化をしていきたい。
G 住民参画
- 住民自身が自分事と考え、何事も取り組んでもらう意識づくりをしていきたい。
H 行政の関与
- 庁内連携が課題。
五島市として考える一番の課題認識
共生社会の実現には社会福祉法人の協力が必要だが、介護人材不足等により法人自体も余力がないため、地域貢献にまで手が回らないといった実態もあり、介護人材の確保が一番の課題と考える。併せて、重層的支援体制整備事業についても、地道に取り組んでいきたい。
ヒアリングを終えて県が認識した五島市の課題
- 庁内連携を図り、住民の意識醸成、自助と互助の仕組みを生活支援体制に結び付けながら取り組んでいく必要がある。
- 地域リハビリテーション広域支援センターと連携し、島内のリハ職に対して市の取組について理解を促すことで、市の事業への参画を図っていく必要がある。
- 奈留圏域及び二次離島に対し、資源の不足を補う支援について検討していく必要がある。
このページに関する問い合わせ先
福祉保健部 長寿介護課 長寿支援班
郵便番号:853-8501
長崎県五島市福江町1番1号(本庁舎)
直通電話:0959-72-6194
ファクス番号:0959-75-0373(直通)