官民一体となってノーリフティングを推進します

ノーリフティングとは

ノーリフティングとは、正しいケア技術と利用者の状態に合わせた適切な福祉機器・用具の活用によって実現する、職員と利用者の双方に優しいケアです。

職員にとっては、ケアをする際の不良姿勢の改善や、福祉機器・用具の活用によって力任せの介助が解消されることで、腰痛予防・改善等の効果が見込まれます。

また、利用者にとっては、持ち上げや抱え上げがなくなることで安全・安心な移乗が行えるだけでなく、不安や痛みが解消される等のメリットが見込まれます。

なぜ今「ノーリフティング」を推進するのか

高齢化率は高くなる一方で、支援の中心となる介護人材は不足の傾向にあります。

要因のひとつは、求職の際、「介護職は重労働である」といったイメージの定着があることです。求職時に介護職を選択いただくためには、労働環境の改善を図ることが重要です。

全国的に介護人材不足を課題としている中で、離島である五島市がいかにして介護人材を確保していくかは、オール五島としてノーリフティングに取り組み、島の魅力の一つとして島内外にPRしていくことが必要だと考えます。

介護現場の現状・課題（令和3年介護労働実態調査（長崎県版））

1. 働くうえでの悩み・不安・不満等について
   第3位『身体的負担が大きい（腰痛や体力に不安がある）』と回答した割合…33.4％（参考：全国では30.0％）
2. 働くうえでの悩み・不安・不満等の解消で「役立っているもの」
   第2位『介護能力の向上に向けた研修』と回答した割合…35.7％（参考：全国では32.8％）

五島ノーリフティング推進チームの取り組み

五島市では令和5年6月に「五島ノーリフティング推進チーム」を立ち上げました。今後はチームを中心に、より一層ノーリフティングの普及に努め、介護職員の不安や負担の軽減と、利用者にとってもさらに安全・安心な介護につながる環境づくりを推進します。

1. 五島市内の全介護事業所職員を対象とした腰痛調査の実施
2. 実践事業所の登録基準の創設
3. ノーリフティングフォーラムの開催