ブルーカーボンクレジット公売のお知らせ
更新日:2025年1月20日
五島市では、藻場再生活動により再生された藻場が蓄える炭素(ブルーカーボンクレジット)を公売いたします。
今回の公売は、日本で唯一のクレジット認証機関である、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)より認証いただいた18.5トンが対象となります。
公売の申込
公売の申込みについては、JBEホームページをご確認ください。
五島市の公売情報
- プロジェクト名称:五島市の藻場を活用したカーボンニュートラル促進事業
- 購入申込者公募の対象とするクレジットの数量及びシリアル番号
18.5 [t-CO2] / 202411JBCT00110-00001 から 00185 まで - 購入者、購入数量及び購入代金額の決定の方法
公募方式
指定単価入札方式
0.1 [t-CO2] あたり指定単価
税込11,000円(うち税抜10,000円、消費税等(10%) 1,000円) - 最低購入申込数量の定め
1.0 [t-CO2] 以上 0.1 [t-CO2]単位でご購入お申込みが可能です。
ブルーカーボンクレジット認証までの流れ
地球温暖化を緩和するという重要な課題において、植物の持つ炭素固定能力に対する期待が高まっており、海藻も例外ではありません。海藻が固定する炭素はブルーカーボンと呼ばれ、日本ではジャパンブルーエコノミー技術研究組合が唯一のクレジット認証機関です。
今回は、玉之浦湾の2020年春・2021年春、水ノ浦湾の2020年春・2021年春、久賀湾の2022春、合計18.5 トンのカーボンの申請となりました。
公売までの経緯
五島の藻場
五島市では、かつては大きな藻場が各地に見られ、磯に根差して生きるアワビやイセエビなどの磯根生物が数多く漁獲されておりましたが、近年は、漁獲量が減少し危機的な状況に陥っています。大きな理由のひとつとして、これらの生物が拠り所とする藻場が、衰退(磯焼け)したということがあります。
磯焼けとは
磯焼けとは、海藻がほとんどない場所が広がってしまうことで、その原因は、海水温の上昇とそれに伴う植食動物の影響力の増大と考えられています。この磯焼けの状況を少しでも改善するため、五島市では2016年頃から本格的な磯焼け対策を始め、各地区で努力を続けてきました。
- 外海に面した海域では、植食魚の影響を回避するために、磯を仕切り網で遮断し、ヒジキやワカメの藻場が再生しました。
- 湾内の海域では、ガンガゼを磯焼けの主因と捉えてその駆除を続け、アカモクやマメタワラの藻場が再生し、さらに拡大中です。
- 各地区間での種苗(海藻の種)の提供や、市内有志で結成した磯焼けバスターズ(応援部隊)による、人手不足の地区に応援を派遣する制度も確立しました。
藻場再生の財源の確保のために
藻場の再生は、直接の漁業収入の増大には繋がらないため、藻場再生活動は補助金に頼らざるを得ない状況です。
そこで、各地区の活動により再生された藻場が蓄える炭素(カーボンクレジット)を公売し、カーボンオフセット(排出と吸収の相殺)達成を求められる企業などにご購入いただき、藻場再生活動の財源に充てたいと考えております。
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関連リンク
- JBEホームページへ(外部サイトにリンクします)
問い合わせ先
産業振興部 水産課 水産振興班(五島市ブルーカーボン促進協議会事務局)
郵便番号:853-8501
長崎県五島市福江町1番1号(長崎県五島振興局)
直通電話:0959-72-7869