「極上の甘い芋」芋蔵林

紹介

三井楽町濱ノ畔にある芋蔵林。安納芋や紅はるか、シルクスウィートなどの焼き芋、生芋を販売しています。
営んでいるのは林賢市さん。「30年程農協に勤め、退職をきっかけに親の畑でさつまいもを育て始めました。商売をするつもりはなかったのですが、近所の方から『おいしいから売ってみたら』と言ってもらい、商品化してみようと思いました」。しかし最初は販路も少なく、どうやって売ればいいのか分からない日々。そんな中、長崎の浜屋百貨店で開催された五島産品まつりに出展します。「催事で業者の方とつながりができ、いろんなアドバイスをもらいました。3年経ってやっと安定し、現在は年に2回出展しています。遠方から来てくれたり、おいしいと言ってもらえたりすると、とても励みになります」。
なんといっても印象的なのはパッケージのイラスト。林さんの同級生が、漫画家・ちばてつやさんの一番弟子で、その方に描いてもらったそうです。実はこのモデルになったのは妻の洋子さん。今では商品の顔となっています。
芋蔵林の芋はその甘さが特徴。三井楽の赤土で育てることで、とても甘い芋に育ちます。また、毎年新しい品種も試作。2～3年かけていろんな方に試食してもらいながら商品化を進めます。
「完全農薬不使用で育てているので、雑草をとるのが一番大変です。収穫が終わると、麦をまき、実ができる前に肥料として土に混ぜ込んでいきます。なので1年を通して畑にかかりっきり。でも『自信をもって売れる商品でないと販売しない』という信念の下、昔ながらの方法で頑張っています！」と笑顔で話してくれました。
丁寧に手作業で作られた芋蔵林の芋商品は、ふるさと納税の返礼品としても人気。ぜひ五島の大地の味をご堪能ください。

取材・執筆／ライターグループfumoto