透き通った夏の海に浮かぶ一隻の小舟 玉之浦・頓泊(平成30年12月掲載)
更新日:2019年2月18日
31年ぶりに戻った五島での生活も5年半が過ぎました。この間、いろいろな場所に足を運び、たくさんの風景と出会いました。正直、紹介したい風景はいくつもありますが、今回紹介するのは頓泊で出会った、夏の波が穏やかな満潮時にしか見ることができない風景です。
五島には、この場所、この季節、この時間、この瞬間にしか出会えない魅力ある風景がたくさんあります。五島に住んでいるからこそ出会える、そのことが何よりも贅沢だと感じています。
主人がくも膜下出血で倒れたのを機に五島に戻る決断をしましたが、五島を離れていた31年間、いつかは戻りたいという気持ちをずっと持っていました。椛島出身ということもあり高校から親元を離れ、親孝行らしいことは何ひとつできていなかったこともありますし、何より五島が大好きだったからです。
五島に戻った私が感じたのは、五島にはレベルの高い食があるということ。一方で、減り続ける人口を目の当たりにし、五島はこれからどうなってしまうのかという危機感も抱きました。
そんな中、「将来の五島を良くしたい」と本気で思う3人の仲間と出会いました。五島には、他に負けない良い食材がたくさんある。それをうまくPRして、品質にあった適正な値段で取り扱ってもらえれば、生産者が潤う。そうなれば、五島で働きたい人も増え、五島が元気になる。その思いを行動に移し、4人で企画したのが、日本の中心、東京銀座で開催する「長崎五島列島フェア」です。
開催までは苦労の連続で、辞めたいと思うこともありましたが、協力してくれるたくさんの方々や五島の風景に励まされ、11月15日オープニングを迎えることができました。
五島を良くしたいし、良くなるだけの魅力が五島にはある。今回のイベントでそれを証明したいと思っています。
文/丸山 千登世
丸山さんの紹介
椛島出身。高校卒業後、五島を離れ、平成25年4月にUターン。厳選した五島の食材をお届けする「maruのおまかせ便」の運営などをしながら、上崎山町で夫と2人暮らし。
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