じいちゃんとの思い出、海から見る火の岳(令和元年5月掲載)
更新日:2019年5月8日
五島には素晴らしい景色がたくさんありますが、海からの眺めは格別。特に好きなのが今回紹介する海から見る火の岳です。
物心ついた頃からじいちゃんに連れられ海に出ていました。今でも店で使う魚を獲っている五島の海は、自分の原点でもあり、じいちゃんとの思い出の場所でもあります。
高校卒業後、料理人になるため関西へ。漁師か料理人になりたいと思っていた自分に、じいちゃんは、「漁師は後からでもなれる。今は料理人になるためがんばれ」そういって背中を押してくれました。
京都や大阪、奈良、滋賀で料理人として腕を磨き、五島に戻ったのは4年前。しばらくゆっくりしたいと思っていましたが、周りからの勧めもあり、福江町にオープンした店が「旬鮮喰間(しゅんせんしょっかん)一登」。
店の自慢は、自分で獲った自信のある魚を使っていること。水産業が盛んな五島でも、自分で獲った魚を使っている店はそんなにないかもしれませんね。
五島に戻って感じるのが、空き家が多くなったり、外で遊ぶ子ども少なくなったりと、昔と比べて活気がなくなったこと。
一方で、変わらないのが、人情味があることと魚のうまさ。五島で食べる新鮮な魚は別格で、ここでしか食べられない味があります。有名な店でも料理長を務めさせてもらいましたが、どんなに腕がよくても、素材の違いはどうにもならない。五島の人は贅沢ですね。
大好きな五島の海とじいちゃん。今の自分があるのは、そのおかげです。
文/山内 一敏
山内さんの紹介
崎山在住の48歳。高校卒業後、関西で名店の料理長を務めるなど料理人として活躍し、4年前にUターン。現在、島のうまい魚が楽しめる「旬鮮喰間 一登」を営んでいる。
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