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久賀島 田ノ浦湾(令和2年6月掲載)

更新日:2020年6月1日

久賀島 田ノ浦の岬

地形の成り立ちとここに見られる暮らしの知恵

福江島から船に乗り、しばらくすると久賀島の入り口、田ノ浦の岬が見えます。その岬を通過すると、内側には穏やかな田ノ浦湾が広がります。福江島と久賀島の間は白波が立ち、海が荒れることがよくありますが、そんなときでも田ノ浦湾の内側は比較的穏やか。それは、湾の入り口にある田ノ浦の岬が、防波堤の役割を果たしているからです。

昔、遣唐使船が寄港したという記録が残っていますが、岬があることで船を接岸しやすかったと考えられます。また、田ノ浦湾は、江戸時代以降、五島の好漁場の一つとして有名でした。明治時代から昭和初期までは、水揚げしたキビナをイリコに加工し、大変賑わっていたといいます。岬は、湾内に入ってきた魚を閉じ込めるのにも適していました。

この田ノ浦の岬は、鳥の嘴(くちばし)のような形をしていることから、砂嘴(さし)地形と呼ばれ、自然の働きで作られました。流れの速い対馬海流によって土地が削られ、流された土砂が溜まり、岬の形になったと考えられます。その証拠として、この岬の西側には、写真のような切り立った崖が広く見られます。

岬西側の切り立った崖

このように、「その地形がどのようにしてできたのか」と、「その地形を利用して生活をしてきた人たちの歴史や知恵・工夫」を知ることで、いつも見ている風景の中に新しい発見をすることができます。手つかずの自然が残るこの五島には、知ると楽しめる風景がまだまだたくさんあります。

文/小林 一三

小林一三さんの紹介

小林さん近影

現在、教員として久賀小中学校に勤務。大好きな五島の自然をドローンで撮影するのが趣味で、撮影した写真は久賀島ブログに提供・掲載している。

周辺案内図

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