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多田珠里さん「わたしの島暮らし」

更新日:2021年3月26日

先輩職員からのメッセージ

多田珠里さん「わたしの島暮らし」

政策企画課まちづくり推進班・令和元年度採用・事務職員・千葉市出身(Iターン)

なぜ五島市へ就職することとなったのですか?

私は、東京湾に面した地域(千葉港)で生まれ育ち、小さいころから潮の香りを感じて育ちましたが、黒い砂浜そして当時はあまりきれいではない海のため、海に対してポジティブなイメージはありませんでした。

大学1年の春休み、静岡県下田に旅行に行き、今までの人生で見た海とは異なる、白い砂浜、透明な海に驚きました。それまで、私の人生に綺麗な海がなかったため、貧しい人生を送っているなという思いが心に浮かび、絶望的なまでの圧倒的な敗北感にさいなまれました。

大学3年の終わりごろ、オーストラリア留学の計画を訳あって中止した私は、貯めていた留学資金で公務員試験予備校に通い始めました。

いつも海の側で生活することを夢見て、全国転勤や出張が多い官公庁の仕事を探していたのですが、ある時ふと頭の中に「海の側に住みたいなら、離島の公務員になればいいじゃない」という言葉が、かの有名なマリーアントワネットの「パンがなければ~」というリズムで再生されました。それを期に離島の公務員志望に完全に切り替えました。最寄りのJRまで行く際に船を利用するのってカッコイイのではないか。船が身近にある生活はおしゃれではないかとも考えました。(その時、自分が船酔いしやすい体質だとは気が付かず・・・)

そして全国の自治体のある離島を書き出し、受かるまで受け続けようと決意します。
公務員試験ナビ?のようなサイトを毎日チェックしていたところ、昨年度は9月の試験であった五島市がその年は7月に試験を行うことを知り、7月に五島市役所の試験を受験しに五島市へ行きました。(それまで五島市には一度も行ったことはありません。)

一次試験の翌日、有楽町であった九州・沖縄移住セミナーで予約をしていた移住相談員の方に五島を案内してもらい、とても楽しかったです。その日の夜、ちょうど五島市を舞台にしたお見合い大作戦のテレビ番組が放送されていました。

二次試験で再度五島を訪れ、帰りはジェットフォイル(高速船 五島-長崎間)に乗り、試験に悔いはないと五島を後にしましたが、内定をいただきました。

自分の人生にとって何が大切であるか、何が幸せなのかをよく考えて海のそば(五島)という選択をしました。内定をいただいたあとは、五島の情報を集めてウキウキしていましたね。

現在の業務内容を教えてください。

世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を担当しています。構成遺産である久賀島や奈留島の美しい景観を後世に残すための業務をおこなっています。

注意)五島市には「久賀島の集落」と「奈留島の江上集落」の二つの世界遺産があります。

具体的には、重要文化的景観の追加選定申出や、文化庁・長崎県の文化財担当者・専門家の大学教授・地元住民と協力し、奈留島の江上・大串地区を重要文化的景観にして景観を守っていくための仕事をしています。
重要文化的景観の制度にあまり良いイメージをお持ちではない方もいらっしゃるので、そのような方にご理解をいただけるように説明することが大変だなと思うこともあります。

ですが、暗闇の中から一筋の光が見えた時(専門家と仕事をしているため、先方の意図することを瞬時に理解することが難しく私なりにじっくり考えているとある時見えてきます。)に、この仕事を「やっててよかった」と思う瞬間があります。

(参考)ある1日の仕事の流れ

8時15分 出勤
8時30分 メールを確認
9時30分 文書が到着。担当者に渡す。
10時  重要文化的景観追加選定のための資料作成   
12時 昼休み(自宅に帰る)
13時
14時 県担当者とオンライン会議
15時30分 会議が終わり、資料の修正   
17時15分 退庁

オフタイムの過ごし方を教えてください。

休日はビーチで寝そべってぼんやりしたり、山に登ったり、サイクリングなどをしています。五島市にはおいしいご飯屋さんがたくさんあるので、いろいろなお店に行っています!

五島市で生活を完結することができ、必要なものはたいてい福江島でそろいます。少し車を走らせれば、あっというまに大自然が広がっておりとても魅力的な島です。

五島市職員を目指す方へメッセージをお願いします!

仕事を選ぶのにおいて何をやりたいかという視点はとても大切です。しかしどこに住みたいかという視点で考えてみるのもありかもしれません。

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