ジオパークとは
ジオパークとは
ジオパークとは、地域の大地、生態系、歴史文化を「知って」「守って」「活かす」取り組みです。「ジオ(Geo)」は地球・大地、「パーク(Park)」は公園を意味します。なので、ジオパークは地質の公園、石を勉強する公園、といったイメージを持たれることが多いのですが、 実は、大地だけでなく、そのうえで育まれてきた生態系、人の歴史や文化・産業も対象です。なぜなら、生態系も人の営みも大地とは切ってはきれないつながりがあるから。なぜ五島の魚は美味しいのか、なぜ五島に人が住み着いたのか、探っていけばきっと答えは大地にあるはず。ジオパークは、地域の魅力を「知り」、将来にわたって「守り」、地域がずっと元気でいられるよう「活かす」取り組みです。
詳しくは、日本ジオパークネットワークのウェブサイトをご覧ください。
五島列島(下五島エリア)ジオパークとは
日本最西端のジオパークである五島列島(下五島エリア)は、日本列島と大陸の間に位置しており、四方を海に囲まれた島々です。五島列島の大地は、約2200~1700万年前に大陸の砂と泥が川や湖で堆積した五島層群と呼ばれる地層が基となっており、その後、火山の噴火によって火山台地が作られました。また、大陸を目指した遣唐使の経由地、東シナ海を舞台に活動した倭寇の拠点、潜伏キリシタンの移住先でもあり、ハチクマなどの渡り鳥は五島列島から大陸を目指します。大陸と近かった時代の名残である植物なども多く分布しています。地質や地形に加え、大陸との関連がある生態系や歴史・文化が数多く存在するジオパークです。
テーマ
五島列島大陸との懸け橋
~大陸とのつながりを、大地・生態系・歴史文化から感じよう~
大地も、生態系も、歴史文化も、大陸とのつながりをもつことが五島列島(下五島エリア)ジオパークの魅力であり、価値であるため、「大陸との懸け橋」をテーマに活動しています。
ロゴマーク
「五島列島」「大陸」「海」そして「虹」を配置し、五島列島と大陸とのつながりを、大地・生態系・歴史文化から感じられるような豊かさのシンボルとしてデザインしています。
五島列島の成り立ち(3つの出来事で紹介)
1.大地の誕生/約2200~1700万年前
ユーラシア大陸から日本列島となる部分が離れる際にできた湖や川に、大陸の大きな川から流れてきた土砂が数百万年かけて溜まったのが五島列島の土台となる「五島層群」と呼ばれる地層です。
2.土台の分断/約700万年前
北東-南西方向(赤矢印の方向)に引っ張る力が働き、多くの断層が走ります。この断層部分は、現在の島と島との間の海峡や深い入り江になっています。
3.溶岩台地の形成/約100万年前~
五島列島の北部と南部で火山活動が起こり、粘り気の少ないサラサラした溶岩が流れ出し、平坦な溶岩台地をつくりました。最も新しい火山活動は約2300~2400年前とされ、福江火山群として活火山に指定されています。
見どころ(ジオサイト、自然サイト、文化サイト)
五島列島(下五島エリア)ジオパークの見どころとなる場所を、「ジオサイト」「自然サイト」「文化サイト」として、保全や活用に取り組んでいます。
写真や説明、マップで見どころを紹介(五島の島たびサイトにリンクします)