引っ越しに必要なものは何?手続きや引っ越し作業・初日に準備したいものを一挙紹介!
更新日:2024年8月20日
移住や里帰りなどの目的に関わらず、今住んでいる場所から別の場所へ移り住む際に必ず行うのは「引っ越し」です。引っ越しは、ただ荷物をまとめて別の場所へ移り住むだけというイメージですが、それ以外にも必要なものがいくつもあります。
しかし、専門の業者や転勤の多い方でない限り、引っ越しに関して必要なもの・ことを熟知している人は少ないでしょう。
この記事では引っ越しの際に必要なものについて、購入すべきものだけでなく、必要な手続き関連も含めて解説します。それに加えて、本土から離島へ引っ越す際に予め知っておきたいポイントも併せてご紹介していきます。
目次
引っ越しに必要なものは何がある?
一括りに引っ越しに必要なものと言っても、内容は多岐にわたります。
この項目では引っ越しに必要なものを以下3つのカテゴリに分けて、ご紹介していきましょう。
- 引っ越し手続きに必要なもの
- 引っ越し作業に必要なもの
- 引っ越し後の生活に必要なもの
意外と忘れがちなポイントもあるので、以降の項目で具体例も挙げながらご説明します。
チェックリスト代わりにもご活用ください。
引っ越し手続きに必要なもの
まずは引っ越し前の準備として、今の家から別の場所へ移り住む為に様々な手続きを行う必要があります。
引っ越し手続きで思い当たるものとしては例えば、
- 賃貸契約
- 役所への転居に関わる手続き
- クレジットカードや銀行など、住所変更に関わる手続き
- ライフラインの手続き
などです。
それぞれの項目で必要な書類等は異なりますが、中には旧居地でしか手に入らない書類が必要だったり、旧居地の関係各所へ出向かなければいけなかったりと、引っ越し後に行おうとすると少々面倒が生じる場合もあります。引っ越しの当日が訪れる前に、今住んでいる場所で行わなければいけない手続きは必ず済ませておきましょう。
手続き時に費用が発生する場合もあるので、移住に必要なコストを計算する際に、必ず手続き関連の費用も調べておく必要があります。
また、印鑑や通帳、身分証明などは、引っ越し後に新居でおこなう手続きの際にも頻繁に必要となります。引っ越しの荷造りを行う際に、どこに入れたかわからなくなるような事は避けましょう。
引っ越し作業に必要なもの
引っ越しの作業に必要なものは、主に荷造りなどの作業に必要なものを指します。
例えば、
- 段ボールやガムテープなどの梱包資材
- 荷造り後の掃除道具
- 挨拶用の手土産
などがあります。
梱包資材や掃除道具は引っ越しの準備で必要なので、忘れてしまうことは無いでしょうが、意外と抜けてしまうのが挨拶用の手土産です。
手土産は新居のご近所さんへ配るもの以外に、今まで住んでいた家の大家さんや管理会社の担当者さんへのお礼の品、引っ越し業者への差し入れなどが必要です。
中でも引っ越し先の挨拶用の手土産は、まだ土地勘が掴めていない新居周辺で調達するよりも、良く知っている旧居地で探しておく方が、より良いものを準備できると思いますので、忘れないようにしましょう。
引っ越し後の生活に必要なもの
引っ越し後は家具や家電の準備を行いますが、一度に全ての家財道具を調達するのは大変な作業。
まず「これが無ければ生活できない!」というものを把握し、荷物からすぐに取り出せるようにしておいたり、当日に準備できるように手配したりしておきましょう。
大型の家具家電で例えるのであれば、
- 寝具(ベッド・布団)
- 照明器具
- カーテン
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- テーブルとイス
- エアコン
などが挙げられます。
忘れてはならない日用品類も、当日必要最低限のものを準備しておくなら以下のようなものが挙げられるでしょう。
- トイレットペーパー・ティッシュ
- シャンプーやボディソープなどのバスグッズ
- タオル
- 各種洗剤 など
挙げ始めるとキリがありませんが、全てを事前に準備すると引っ越しの荷物量が増え、料金がかさんでしまうので、現地のスーパーや量販店などで当日調達できそうなものは、極力現地で調達する事をおすすめします。
離島への引っ越しで知っておきたい3つのポイント
引っ越しに必要なものがわかったところで、次に離島への引っ越しの際に知っておきたい3つのポイントをご紹介します。
陸続きの土地への引っ越しとは少し異なる場合があるので、離島移住予定の方は必ずチェックしておきたい点です。
- 陸路での引っ越しよりも費用がかかる
- 天候などの理由で荷物の到着が遅延する可能性がある
- 意外と離島でも生活必需品の調達ができる
違いを知る事で、必要なものとそうでないものの判別もしやすくなるでしょう。
陸路での引っ越しよりも費用がかかる
離島への引っ越しは、陸続きの場所へ移動するよりも費用がかかります。
その理由は輸送方法の違いです。
陸路での引っ越しは1台のトラックで旧居地から新居地まで荷物を運びますが、離島での引っ越しは旧居地から港までのトラックと、船(または飛行機)、そして港から新居地へのトラックの計3つの輸送方法を活用して引っ越しを行います。
使う乗り物が多く、荷物の積み下ろし回数も一般的な引っ越しよりも多いので、どうしてもコストがかかってしまうのです。
また、荷物の積み下ろし回数が通常の引っ越しよりも多くなるため、梱包をしっかりしておかないと、運搬中に梱包が解けてしまい、傷や破損につながりますので、この点も要注意です。
天候などの理由で荷物の到着が遅延する可能性がある
海に囲まれている離島は、台風などの災害を受けやすい地域でもあります。
そのため、引っ越しの手段に海路や空路が含まれる離島への引っ越しは、悪天候の際には荷物を運ぶ船や飛行機が欠航となってしまう可能性も。
天候によるスケジュール変更は事前に予測するのが難しいので、雨や台風などが多い季節ではなく、比較的天候が安定している季節に引っ越しを行うことをおすすめします。
その他の遅延の理由として、交通渋滞や運搬用コンテナの混雑等も挙げられます。
引っ越し業者や運送業者によっては、オプションで現在地の追跡が出来るサービスがあるので、少し追加費用がかかったとしてもサービスを利用できる状態にしておく方が安心です。
意外と離島でも生活必需品の調達ができる
上記でも説明した通り、多くの荷物を運ぶ場合、離島への引っ越しは一般的な陸続きの引っ越しよりもコストが高くなる上に、頻繁ではありませんがスケジュールも不安定な部分があり、破損のリスクも少々高まります。
そのため、離島へ引っ越しする方の中には、大きめの家財道具を引っ越し後に調達している方が多くいます。
もちろん都心部と比較しているとお店も少なく、選べるものの種類も減ってしまうかもしれませんが、その地で長く生活している人々がいるので、家具や家電、日用品などを購入できるお店が無い訳ではありません。
お気に入りの衣類や必要最低限の荷物を宅配便等で送ることで、引っ越し費用の低減が可能ですし、荷物の遅延や破損などのリスクも最小限にとどめる事ができます。
今まで使っていた家具や家電をリサイクルショップなどへ持って行けば、新しい家具家電を購入する際の足しにもなるので、費用面でもメリットが出てくるでしょう。
住居の内見時や、移住先の下見の際に、周辺にあるお店の場所や種類、購入できるもの、価格帯なども併せて確認するのも良いですし、各自治体の移住相談窓口へ質問するのもひとつの方法です。
離島移住で必要なものの調達は引っ越し後でもできる?
―長崎県五島市の例―
上記で離島への引っ越しで知っておきたい3つのポイントをご紹介しましたが、実際に離島へ移住した人たちは必要なものをどのように調達したのでしょうか。
長崎県の五島市の島内の環境を例にご紹介しましょう。
長崎県五島市は、五島列島の最も大きな3つの島で構成された離島です。日本有数の美しい海を持ち、世界遺産の一部としても登録されている島で、年間約200名の移住者を毎年受け入れています。
島内は観光客もよく訪れるので、市街地は結構栄えており、ドラッグストアや100円均一ショップ、家電製品や家具を売るお店などは全てあり、引っ越し後に生活に必要なものを少しずつ買いそろえていく環境が整っています。
前述の通り、離島への引っ越し費用は陸路での引っ越しと比較すると高額になるため、移住者の中でも家財道具一式を丸ごと持ってくるというケースは少なめです。
移住者の多くは、趣味のものやお気に入りの衣類など限られたもののみを宅配便で運び、家具や家電などの大きくて運ぶのが大変なものは、移住後に五島市内で購入しているそうです。
また、五島市民になると「国境離島島民割引カード」を作ることができ、船や飛行機を国境離島島民割引運賃で乗ることができます。その為、移住後に長崎市内や福岡などへ行って島にないものを調達するのもそこまで費用が嵩まず、比較的気軽におこなえます。
まとめ
この記事では引っ越しの時に必要なものをカテゴリ別にご紹介し、中でも離島への引っ越しの際に押さえておきたいポイントやコツなどを詳しく解説しました。
島内で調達可能なものや、離島での新生活で必要なものなどは、各自治体の移住相談窓口で相談してみるのがおすすめです。
最後にご紹介した五島市では、東京や大阪、福岡などで対面の移住相談会や移住セミナーを開催しています。
生活環境やコスト面など詳しく教えてもらえるので、興味のある方は参加を検討してみてはいかがでしょうか。イベントの開催スケジュールは、離島移住促進サイト―住んでみらんかな 五島やけんよか!をご覧ください。https://www.city.goto.nagasaki.jp/iju/index.html
監修
五島市UIターン相談窓口スタッフ(長崎県五島市地域振興部地域協働課移住定住促進班スタッフ)
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