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山下 博さん、歩さん

更新日:2023年6月28日

移住者の声_山下さん夫婦01

2020年に福岡県から五島市へUターンした山下 博さんとIターンした山下 歩さんに、移住したきっかけや移住後の生活の変化についてインタビューしました。

五島市に移住したきっかけは?

(歩)福岡で働いているときに、五島市出身の主人と出会いました。
お互いに調理師として働いていたので、「せっかくなら飲食店を創めたいね」という会話が夫婦の中で何度かあり、それなら主人が生まれ育った五島市がチャレンジしやすいかもしれないと考えたのがきっかけです。

UIターン後の生活スタイル

(博)福岡で勤めていた会社に退職することを伝えたとき、世間では新型コロナウイルスの影響が大きく広がっている最中でした。その結果、五島市ですぐに飲食店をスタートさせるのは困難だと判断したため、Uターン後1年半の間、僕は五島ふくえ漁協で、妻は福江幼稚園で働きました。

(歩)2022年4月頃から雇用機会拡充事業(注1)の公募に向けて準備を始め、主人の両親や親戚に支えてもらいながら2022年10月に飲食店「ときん商店」をオープンしました。

(博)調理師として雇用されていたときと自営業になった今を比べても、勤務時間に大きな変化はありません。
でも、今まで効率重視で働いていた部分が、今では自分たちが生活していくために仕事の大小に関わらず、懸命に向き合うようになりました。おかげで移住前よりも密度の濃い日々を過ごしています。

移住者の声_山下さん夫婦03

Iターンまでに苦労したこと

(歩)暮らしの面では、新型コロナウイルスの影響で福岡と行き来できませんでしたが、主人の両親が家や自家用車の手配をしてくれたため、特に大きな苦労はなく移住できました。
ただ、離島なのに意外と家賃相場が高いことに衝撃を受けました。とくに利便性の高い中心部は、ここ数年の間に値上がりしているみたいですね。

(博)飲食店を経営する場合、福岡と比較すると物資輸送の面は不安要素でした。
離島なので海産物は安定していますが、例えば乾物類など一部の食材を扱うことに限りがあり、メニューに影響する部分はありますね。
知人から農産物のおすそ分けをいただくことがありますが、これはこの地域ならではのありがたい文化だと思っています。
それから五島市は、いま多くの業種が人手不足の状況のため、私たちも求人に時間がかかりました。人伝いで働いてくれる方をなんとか集められた形ですね。

移住してから努力したこと

(歩)車の運転と方言に慣れる努力はしました。
運転は、島内でも集落の中に入ると狭い道が多く、対向車が来るたびにドキドキして慣れるまでに少し時間がかかりました。
方言は、今も努力真っ最中です。特に年配の方は、方言が強いので、どうしても聞き取れないときは主人に通訳してもらっています(笑)

(博)Uターンなので生活を始めるにあたって努力したことは、特にありません。
工夫したことは、Iターンの妻は島に知り合いがいない状態で生活をスタートしたため、妻なりに友人や関係性が広がるように、「ときん商店」の代表を妻にしました。
その甲斐あって、今では商店街の同世代の方と繋がりが生まれています。

移住者の声_山下さん夫婦02

金銭面の変化

(博)福岡での生活と比べると、島は誘惑が少ないです。
自身で飲食店を経営していることもあって外食する機会がぐっと減りました。そのおかげで自然と出費が抑えられていますね。テレビでファーストフード店のCMを見ても気軽に買いにいけないですし(笑)

(歩)主人がUターンなこともあり、五島市の移住支援や助成金のことは調べることがなく、知らないことが多かったです。でも、主人の両親に、子育て世帯引っ越し補助(注2)やばらかもん奨学金返済助成(注3)、島民カード(国境離島島民割引カード)を教えてもらえたので、暮らしの中でうまく活用しています。

移住希望者へのメッセージ

(博)僕は、高校卒業と同時に島を離れましたが、「夫婦で飲食店をやる」という目的で帰ってきました。
移住を検討しているなら、「ビジネスをやる」、「この島で暮らす」など何か目的があると思います。その目的を前に、例えば3ヵ月毎の行動を具体的に考えるなどの目標を立てて行動できたら、自分にとってよりよい生活が送れると思います。
それから移住前に現地の下見はしてほしいですね。

(歩)ふとした道で、海や山の美しい景色を見ると、島で暮らしていることを実感します。一度来島してみて、少しでも島暮らしっていいなと思ったら、ぜひ行動してみてください。

注1:雇用機会拡充事業(担当課:商工雇用政策課)
注2:子育て世帯引っ越し補助
注3:ばらかもん奨学金返済助成

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