コンテンツにジャンプ
五島市移住定住促進サイト五島やけんよか
移住相談はこちら

いま注目される二拠点生活とは?メリット・デメリットや費用、おすすめ自治体などを徹底解説

更新日:2024年3月12日

新型コロナウイルスの流行を経て、リモートワークが働き方の選択肢のひとつとなりつつある昨今、20代から30代を中心に「二拠点生活(デュアルライフ)」というワードが注目されています。
メディアなどでも頻繁に取り上げられるようになった為、興味を持っている方も多いかもしれませんが、実際にどのように生活をするのか、その魅力は?などわからない部分が山積みです。
また、2つの拠点に住居を持つことで、今よりも生活コストが上がってしまうのでは?と考えている人も多いでしょう。

この記事では、二拠点生活について、そのメリット・デメリット、生活にかかる費用計算でおさえておきたいポイントについて徹底的に解説していきます。
最後には二拠点生活におすすめの自治体もまとめてご紹介します。

目次

二拠点生活とは

いま注目される二拠点生活とは?1

一括りに二拠点生活と言っても、その生活スタイルは十人十色。
絶対にこのスタイルでなければならないという定義はありません。
その分、二拠点生活とは一体どのような生活なのか、その魅力や問題点、始め方などよくわからない点も多いです。

まずは二拠点生活とはどのようなものなのかと、そのメリットやデメリットについて解説していきましょう。

二拠点生活とは

二拠点生活とはその名の通り、拠点を2つ置いて生活する事です。
例えば仕事の都合で関東と関西を行き来しなければいけない場合、これは二拠点生活と言えます。
その他、平日は都会で働き、土日や長期休暇は田舎でのんびり過ごすことも、二拠点生活にあたります。

今回の記事では後者のパターンに焦点を当てて、解説しています。

二拠点生活の方法としては、2つの場所に家を持つのが一般的なので、金銭面や管理面でのハードルが高く感じられるかもしれません。
しかし最近はシェアハウスや住宅サブスクリプションサービスなどを活用するという選択肢もあり、より身近なものになってきています。

二拠点生活のメリット

若い世代を中心に広がっている二拠点生活ですが、その魅力はどこにあるのでしょうか。

以下に二拠点生活で考えられるメリットを3つ挙げてみました。

  1. 日常生活に刺激が生まれる
  2. 生活の満足度が上がる
  3. 移住支援制度が活用できる

2つの場所で生活する事で、これまでいた環境では出会えなかったような人と出会えたり、新しい文化に触れられたりと、生活に刺激が出てきます。

休日を2拠点目で生活する事に慣れてくると、自然と次の休日にやりたい事を考えるようになるので、生活が充実し、満足度があがるという声もよく聞かれます。
仕事の拠点とプライベートの拠点を分ける事で、オンとオフの切り替えがしやすく、心にゆとりを持てるようにもなるでしょう。

また、条件にもよりますが、国や自治体が設定している移住支援制度を活用することが出来るのもメリットと言えます。

二拠点生活のデメリット

一方で二拠点生活にはデメリットもあります。
思い切って踏み込む前に、デメリットもきちんと把握しておくことが大切。

二拠点生活におけるデメリットで多くの人が挙げるのが以下の2点です。

  1. 生活コストが上がる
  2. 移動が大変

拠点を二つ持つということは、単純に居住にかかるコストが2倍になります。
二拠点目の費用は賃貸か購入か、シェアハウスに住むかなどの生活スタイルにより上下しますが、管理費や光熱費なども一拠点で生活していた頃と比較して増える事を念頭に置いておきましょう。

また、普段生活している場所から離れた場所に二拠点目を置くのが一般的なので、移動には時間や費用がかかります。
頻繁に行き来する事を考えているのであれば、交通の便の良い場所や、移動にかかる時間なども加味して二拠点目を選ぶ必要があると言えるでしょう。

二拠点生活にかかる費用と、コスト試算でおさえておくべきポイント

いま注目される二拠点生活とは?2
二拠点生活について分かったところで、真っ先に気になるのがお金の部分。
この記事を読み進めている人は恐らく、二拠点生活を行ったことが無い人が多いはずですので、実際にどのような生活になるのかまだ想像しにくい方もいるでしょう。

ここでは二拠点生活にかかる費用と、生活をするためのコストを試算する際におさえておきたいポイントをまとめました。

初期費用

初期費用は二拠点生活を開始する為に必要な費用で、「住居購入(または賃貸契約)費用」と、「生活準備費用」の大まかな2種類があります。

住居購入を検討している場合は、中古か新築かなどによっても異なりますが、数百万~数千万の費用がかかります。
ローンを組むのが一般的かとは思いますが、購入時の頭金として数百万は準備しておく必要があるでしょう。
賃貸の場合は家賃+敷金・礼金となりますので、住みたい地域の家賃相場の3倍程度の初期費用がかかります。

生活準備費用は、家具や生活用品の購入費用です。
こちらも住居のサイズや家族構成によって必要なものも価格もバラバラですが、概ね30万程度を見込んでいると良いでしょう。

ランニングコスト

ランニングコストは拠点の維持費にあたります。

賃貸の場合は家賃が毎月のランニングコストとなり、車で移動する場合は別途駐車場代などが加算されます。
購入の場合は固定資産税や保険料などの必要な費用はもちろんですが、長期的に住む事を考えた場合、家のメンテナンスの為の積み立てもおこなうのが良いでしょう。

その他のランニングコストとしては、水道光熱費や通信費などがあります。

拠点間の移動費と頻度を試算しておこう

住居に関する費用は以上となり、次は実際に二拠点生活を始めた後にかかる費用です。

もっとも大きな出費となるのは、拠点間を行き来するための交通費。
1往復する為にいくらかかるのかは、拠点を決める際に把握しておきましょう。

後は毎月どれくらいの頻度で往復するのかをイメージすれば、毎月の交通費にいくらかかるのかがわかります。

住居購入は自治体の制度を使えば節約できる

二拠点目の購入を検討している方は、購入前に候補地の支援制度を確認するのがおすすめです。
日本全国でのあらゆる自治体では、移住者を誘致する為の補助金制度を設けている場合が多くあります。

地方の活性化が目的なので、完全移住者に向けた支援内容がメインにはなりますが、自治体によっては二拠点生活の為の支援を設けている場合もありますし、仮に住民票を二拠点目に移すことが出来れば、完全移住者向けの支援を受けることが出来る可能性もあります。

二拠点生活のイメージを具体的に持つことが大事

費用に関しては大まかな内容になりましたが、費用試算の前にまずはどのような二拠点生活をイメージしているのかを明確にすることが大切です。

住居は購入するのか、賃貸なのか。
行く頻度は月に何日くらいか。
2つ目の拠点でどのような時間を過ごしたいか。

など、より具体的にイメージする事で、必要なことが明確になり、コスト試算もやりやすくなります。

二拠点目を選ぶ時のポイントとは

いま注目される二拠点生活とは?3
では実際に、二拠点目を選ぶ時はどのようなポイントを押さえながら候補地を探せばよいのでしょうか。

今の仕事を続けていくか否か、家族がいる場合はメインの拠点をどちらにするのかなど、こちらも自分自身の生活スタイルによっておさえておきたいポイントは変わって来るかとは思いますが、以下の4点は如何なる家族構成や生活スタイルの方もおさえておきたい大切なポイントです。

現在の拠点からのアクセスを考慮する

頻繁に行き来する事を想定している二拠点生活において、今の拠点からのアクセスはとても大切です。

本拠点から遠い場所の場合、行き来する為の交通費が高額になり、あまり頻繁に足を運べなくなってしまったり、そもそも行くのが面倒になってしまう可能性もあります。
第二の拠点として頻繁に通うなら、本拠点から2時間くらいを目安に場所を選ぶと良いでしょう。

家賃や物価の安い地域を選ぶ

当たり前ですが、二拠点生活は一拠点での生活と比較して、生活コストが増加します。
その為、二拠点目の家賃は安い場所で検討するのがおすすめです。
また、田舎や地方都市など、本拠点よりも物価の安い場所というのを目安に場所を選ぶのもひとつの方法です。

二拠点生活の目的を明確にする

場所選びのポイントとして大切なのは、二拠点生活の目的です。
極端な例ですが、二拠点目に滞在している間は海でダイビングがしたいと考えている人は、海の無い地域を選びませんよね?

また、滞在中の生活もリアルに想像してみましょう。
自炊中心なのか、外食のみで済ませる予定なのか?車移動中心が良いのか、できるだけ公共交通機関で移動したいのか?などなど。

目的とイメージを明確にすればするほど、候補地は自ずと絞られてきます。

支援制度の有無を確認する

いま注目される二拠点生活とは?4
ある程度候補地が絞られたら、最終的な判断材料のひとつとして、自治体の支援制度を確認しましょう。

二拠点生活でも活用できる支援制度を設けている自治体の場合は、二拠点目の準備に関わる初期費用は節約できるので、大きな決め手のひとつとなり得るでしょう。
しかし、支援制度はあくまで判断材料のひとつ。最も大切なのは、二拠点生活の目的に沿った候補地選びということを忘れてはなりません。

二拠点生活を実現させやすいおすすめの自治体

最後に二拠点生活を実現させやすいおすすめの自治体をご紹介します。

前述のポイントで、現在の拠点からのアクセスについても記載したので、以下では関東、関西、九州の3つのエリアで二拠点生活する際におすすめの自治体をまとめました。

関東:山梨県甲府市

山梨県甲府市は、山梨県の県庁所在地で、その人口は山梨県一。
山梨で最も人が集まる場所なので、市街地にはある程度のものが揃っています。

一方で、周囲を奥秩父山塊、御坂山地、南アルプスなどの山々に360度囲まれている為、電車で少し山側へ向かえば、都心部では触れる事の出来ない雄大な自然と触れ合うことが出来ます。

そんな甲府市は新宿駅から特急で約1時間30分でアクセスできるのが大きな魅力です。
平日は東京圏でバリバリ働き、休日は田舎でのんびりという生活スタイルを実現させやすい自治体と言えるでしょう。

また、賃貸物件の価格帯が安く、その選択肢も市街地から農村地まで豊富。
自身のイメージに沿った二拠点目を見つけるのにも申し分ないです。

関西:京都府京丹波町

京都府の京丹波町は緑豊かな自然に囲まれた美しい土地。
京都市内中心部からはJRでアクセス可能で、所要時間は約20分。
大阪から車で約1時間30分程度と都市部からのアクセスが良好です。

京丹波町には丹波ブランドの野菜やワインなどがあり、自然だけでなく食も豊か。
二拠点目では美しい自然に囲まれながら自宅でゆっくり過ごす時間を作りたいと考える方にはぴったりではないでしょうか。

また、京丹波町には田舎暮らしが体験できる「お試しハウス」が設置されています。
二拠点生活のイメージを膨らます為に、このような制度を活用してみるのも良いでしょう。

九州:長崎県五島市

長崎県五島市は、五島列島の中の最も大きな3つの島で構成される自治体です。
本土からのアクセスがよく、美しい海を始めとする豊かな自然が魅力で、移住先としても人気のある自治体のひとつです。

そんな五島市はワーケーションイベントを設けています。
1週間滞在し、普段の仕事量を少し抑えて、働きながら様々なアクティビティやイベントに参加するというものです。
リモートワークが出来る方や、長期休暇等を利用できる方に限られてしまいますが、お試し二拠点生活の感覚で気軽に参加できるのが魅力と言えるでしょう。

五島市では、定期的に移住者向けのイベントやセミナー、相談会などを開催しています。
興味のある方は五島市の離島移住促進サイト―住んでみらんかな 五島やけんよか!から申し込んでみてはいかがでしょうか。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/iju/index.html

まとめ

今回は二拠点生活について徹底的に解説すると共に、おすすめの自治体や支援制度についてもまとめました。

二拠点生活について理解し、準備する為に必要な情報を徹底的にご紹介したので、二拠点生活を始めるにあたって必要なモノ・コトは理解していただいたかと思うので、きっと始める時も大変なりにスムーズに事を進められるでしょう。

しかし、最初に考えて欲しいのは「二拠点生活の目的」や、生活のイメージを具体的に持つこと」です。
この点をしっかり明確にしておくことで、拠点選びや、二拠点生活に何が必要なのかがより明確になり、あなたのイメージが実現する可能性が高まります。

不明な点や不安な事などがある場合は、自治体の移住相談窓口や二拠点生活を実現させている人のコミュニティなどを通じて、相談してみるのもおすすめです。
上記のおすすめ自治体はもちろんの事、移住者受け入れに力を入れている自治体であれば、相談員の方も親身になってアドバイスしてくれる事でしょう。

まずはセミナーや相談会に参加して、二拠点生活実現の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。 event_offline.jpg
event_online.png

監修

五島市UIターン相談窓口スタッフ(長崎県五島市地域振興部地域協働課移住定住促進班スタッフ)

五島やけんよかステッカー.jpg
移住者も地元出身者もいる「五島市UIターン相談窓口」スタッフは、以下の4人。
〇移住支援員…2018年に東京都からIターン
〇移住支援員…2006年に結婚を機に、長崎県長崎市からIターン
〇移住支援員…約17年間島を離れ2004年にUターン。福岡、広島在住経験あり。
〇職員…生まれも育ちも五島列島福江島。6年間だけ島を離れ、2002年にUターン。