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憧れの田舎移住!失敗する原因と成功の為に押さえておきたいポイント

更新日:2024年3月12日

近年よく話題にあがる田舎移住。加速する物価高や、リモートワークの普及などの背景から、以前に比べてより現実的に検討する人が増えました。

そんな中、田舎移住の良い面だけを見て憧れを抱いている人も多いでしょう。しかし憧れの気持ちやメリットばかりに目が行ってしまうと、移住後に後悔してしまう場合もあります。

この記事では憧れの田舎移住のメリットやデメリットを取り上げ、失敗しない為のポイントや、おすすめの移住先をまとめました。

目次

田舎移住のメリットとは

そもそも田舎へ移住する事にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
実際に移住した方の意見も参考に3点を挙げました。

多郎島海水浴

豊かな自然に囲まれてのんびりと生活ができる

田舎移住のイメージとも直結する点のひとつでもある「豊かな自然に囲まれてのんびりと生活できる」という点は、田舎移住の最大の魅力と言えるでしょう。

車での移動がメインで、農家などの自営業も多い田舎の地域では、都市部と比べて時間に縛られて生活している方が少ないです。その為、全体的にのんびりと時間が流れているような感覚が得られるでしょう。

大自然に囲まれて暮らすのは癒しの効果や、地元の食材が新鮮で美味しい、都会でなかなか出来ない多くの体験ができるなど、様々な利点があり、子育てをする世帯にとっても魅力的。
その為、田舎移住でメリットとして挙げる人が多いです。

都市部と比較すると土地代や家賃が安い

田舎での生活は、都市部と比較し家賃などの固定費を大幅に低減する事ができます。
地域により差はありますが、田舎の平均的な家賃相場はワンルームであれば3万円程度、ファミリー向けの広めの間取りでも4~5万円程度で見つける事が可能です。
賃貸だけでなく売家や土地の価格も都市部と比較すると格安になります。

空き家を検索できるサイトや不動産屋もありますので、築年数が経過した空き家を購入し、リノベーションすれば、新築一戸建てを立てるよりも低予算で夢のマイホーム購入が実現するでしょう。

地域の人々の繋がりが濃い

田舎の方では古き良き日本の風習が残っている地域が多く、ご近所さん同士の交流が盛んです。
隣の方からお裾分けを貰ったり、一緒に地域のイベントの手伝いを行ったり、自治会の会合に参加したりなど、交流できる機会が多い分、繋がりが濃く、絆も深まります。

地元の人々と交流する事で、都市部で触れる機会の少なかった様々な価値観に触れる事もでき、自分自身の視野が広くなり、成長に繋がる事も期待できるでしょう。

また、地域全体で子育てをするという感覚もまだまだ残っているので、子育て世帯にとっても何かあった時に助け合いながら子育てができる環境であると言えるでしょう。

田舎移住のデメリットとは

一方でデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
こちらも意見の多かった3点ご紹介していきましょう。

交通が不便(車が無いと生活する上で不便)

田舎の方は電車やバスなどの交通機関が発達しておらず、ある場合でも1時間に1、2本程度、最終便も早い為、日常的に使う場合に不便さを感じてしまうでしょう。
その為、毎日の移動は車がメインとなり、移住前には自家用車の購入が必須になります。

免許を持っていない方は免許の取得から行う必要があり、ペーパードライバーの方は運転の練習も必要になるかもしれません。

毎日の事ですので慣れてしまう方が大半ですが、運転自体が苦手な方や嫌いな方はストレスを感じ続けてしまう可能性もあります。

虫やヤモリなどの爬虫類に遭遇する頻度が上がる

自然豊かな田舎での生活は、虫や爬虫類との共存が必須です。
自宅の中に出没する確率も都市部と比較すると上がり、見た事のない虫をみるケースも増えるでしょう。

運転と同様にこちらも毎日の事なのである程度は慣れるかと思いますが、そもそも虫が苦手で見るだけで具合が悪くなるような方にとっては苦痛かもしれません。
本当に大丈夫かは移住前にじっくり検討する事をおすすめします。

しかしながら、人間以外の生物と触れ合える機会が豊富な事は、お子様の教育面では魅力的な一面とも言えるでしょう。

給料が安く、仕事の選択肢も少ない

都市部と比較すると家賃や土地代、および全体的な物価も安い傾向にはありますが、それ故に給料も安くなります。
都市部でバリバリ稼いでいた方は驚くかもしれません。

経験を活かし、より給与の高い職場へ就職する方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、そもそも仕事の選択肢が少ない田舎では、自身のこれまでの経験を活かすことができる仕事があるかどうかも微妙なところ。
仕事や収入に対してこだわりの強い方は、思うように仕事を見つけることができない可能性もあります。

しかし、物価の安い地域ですので給与が安いことが自由に使えるお金が減ってしまうことに必ずしも直結しないのがミソです。

柔軟な考えで仕事を選択し、しっかりと収支計画を立てておけば、過度な節約をしなくても普通に暮らせるような給与と物価のバランスと言えるでしょう。

こんな人が向いている!田舎移住に向いている人チェックポイント

メリットとデメリットがわかっても、そもそも自分が田舎暮らしに向いているかどうかは実際に生活してみないとわからない事もしばしば。
しかし、自分にとって都合の良い面だけを見て移住先や移住準備を進めると、移住後に失敗や後悔をしてしまう可能性もあります。
以下では「田舎移住で失敗する原因」と、田舎移住に向いているかどうかを判断するためのポイントをまとめました。

防波堤で犬の散歩

田舎移住で失敗する原因

そもそも田舎への移住で失敗する原因は何なのでしょうか。
最も大きな原因は、「良い面だけを見ている」という事です。

田舎で暮らせば自然に囲まれてのんびり生活ができるし、農業を始めれば美味しい野菜を毎日食卓に並べる事ができます。
しかし自然に囲まれていれば虫や爬虫類が頻繁に出ますし、農業を始めれば土日祝も休みではなくなります。

この様に、どこで暮らしたとしても良い面と悪い面がある事は忘れてはならず、その「悪い面」を事前に把握せずに適当に計画立てて移住してしまうと、移住後に失敗する原因となります。

その他にも、田舎暮らしが目的になっている方や、冒頭でお話しした「メリット」の部分をメリットと思えない方は、移住に失敗する可能性が高いです。 

あなたは田舎移住に向いている?6つのチェックポイントで確認!

それでは自分自身は田舎移住に向いているのでしょうか。
以下6つのポイントが当てはまる方は、概ね向いていると言えるでしょう。

  • 「田舎に住む」以外の目的がある
  • 都会でしかできない遊びや趣味がない
  • 人とコミュニケーションを取るのが好き
  • 自然・虫が好き/実家が田舎で自然と触れ合う環境で育った
  • 自発的に行動ができる
  • 車の運転が好き/現在も車中心の生活

いかがでしょうか。

他にも向き不向きを判断するポイントがあるかとは思いますが、大切なのは不便さ・悪い点が許容できるかどうかや、不便な点や悪い点をカバーする為に自分で何か行動を起こせるかであると言えます。

田舎移住を成功させる4つのポイント

野菜をもらう若者

ここまでお話しした内容では失敗も念頭に入れて検討する為に、田舎移住に対する良くない点もお話ししてきました。
読み進めているうちに、憧れの田舎移住を諦めかけている方もいるかもしれません。
そこで、以下で田舎移住を成功させる為に事前に押さえておきたい4つのポイントをまとめました。移住計画を立てる際の参考にしてください。

目的にあった移住先を選ぶ

一括りに田舎といっても、日本国内津々浦々、様々な地域があります。

自身が移住先で何をしたいのかが明確になっていれば、その目標を達成しやすい場所に移住する事で、移住後の生活がより豊かなものになるでしょう。

例えば移住後は農業で生計を立てたい方の場合は、農業を始める方向けの支援が充実している自治体や、農家の方が作物を販売しやすい環境や制度が整っている地域を選ぶのが良いでしょう。

暮らし方を具体的にイメージする(仕事や子育てなど)

移住後も生活は続いていく事を考えると、田舎で暮らすイメージを具体的にイメージするのは大切なことです。
移住先で再就職したいなら移住前に仕事探しを進めたり、移住者の就職支援を行う団体にコンタクトを取ってみたりして、どんな仕事があるのか?移住者はどのような仕事に就くケースが多いのか?などを知っていきましょう。

知識が増える事で、移住後の生活をより具体的にイメージできるようになっていきます。

支援制度を活用する

子育て世帯向けの支援制度が充実している地域や、一次産業に就職する方は恩恵を受けやすい地域、短期移住者向けのコミュニティが充実している地域など、自治体によって皆独自の支援制度を設けています。

ある程度選択肢が狭まってきていたら、これらの支援制度を比較してみて、自身が活用しやすい制度を設けている地域を選ぶのも一つの方法です。

先輩移住者の話から情報を集める

選択肢がありすぎてわからなくなった、調べれば調べる程不安になってくるという方は、田舎移住を成功させた人に話を聞くのが良いでしょう。

成功者から直接聞く情報はネット上に掲載されているどんな情報よりもリアルです。
話を聞くことで、悩んでいる事や、自身がやるべきことがクリアになっていきます。
自治体によっては移住者向けサイトから先輩移住者と繋がれる場合があるので活用してみてください。

田舎移住おすすめ都市TOP5

最後に田舎移住におすすめの5つの都市をランキング形式でご紹介します。

5位:石垣島(沖縄県)

観光地として人気の高い石垣島は沖縄県にある離島です。
観光産業が盛んですので、一次産業以外のお仕事に就くチャンスがあるのが魅力の一つ。

一年中温暖な気候で住みやすい上に、日本有数の美しい海と緑豊かな山々に囲まれてのんびりと暮らせるため、リゾートムードのある田舎暮らしを実現できるでしょう。
しかし、夏の終わりごろは台風が多く海が荒れがち。飛行機や船などの交通機関もストップしてしまうのは、懸念材料のひとつと言えます。

4位:辰野町(長野県)

首都圏からの移住先として人気の長野県、辰野町。
首都圏や中京圏から2~3時間でアクセスでき、車が無くてもある程度の移動ができるのがおすすめポイントです。

海はありませんが日本を代表する山々に囲まれた地形となり、山間部は夏場も比較的涼しいです。
医療機関や教育機関の選択肢も多く、子育てがしやすい環境があるのも魅力の一つと言えるでしょう。
しかし、冬場は雪が降り積もり、厳しい寒さに見舞われます。寒さが苦手な人はじっくり検討する必要がありそう。

3位:淡路島(兵庫県)

瀬戸内海で最も大きな離島である淡路島は、関西圏で人気の移住先です。
島の規模が大きいので本土と同じような感覚で移住しやすい点、子育て世帯向けの支援制度が充実している点などが評価されています。

有効求人倍率は兵庫県の中で最も高く、仕事の選択肢が他の田舎地域と比較して多い所もおすすめできるポイントのひとつです。
本土側と四国側の両方と橋が繋がっているので、兵庫や徳島まで車通勤をされている方もいらっしゃいます。

2位:三島市(静岡県)

長野県と同様に首都圏からの移住先として人気の高い静岡。その中でも三島市は特におすすめの地域です。
新幹線1本で東京までアクセスができるので、会社や仕事内容によっては転職せずに移住する事もできます。

程良く都会的な一面もあるので、子どもを育てていく上での教育機関や習い事などの選択肢も多い一方で、富士山から流れる美しい水や豊かな自然に触れ合える環境もそばにあるという絶妙な環境を持つ地域です。

1位:五島市(長崎県)

比較的温暖な気候で美味しいものが多く、程よく都会で利便性も損なわないなど、様々な理由で移住先として人気の高い九州地方。
その中でも長崎県五島市は特にお勧めの自治体です。

日本を代表する美しい海と山々に囲まれ、島内には歴史的文化財が多数ある五島市はのんびり暮らすという田舎移住のイメージにもぴったりなのですが、中心地は程よく栄えており、医療機関、教育機関、飲食店やスーパーなども多数あります。

島内には世界遺産の一部として認定された建物が多く、観光地としても知られている為、一次産業以外の業種も様々な求人があります。
近年は有効求人倍率が全国平均よりも高い場合が多く、移住後に再就職を検討している方も様々な選択肢の中から仕事を探すことができるでしょう。

五島市の移住者向けサイトでは、五島市の魅力や支援制度について詳しく書かれているので、興味のある方は下記URLをチェックしてみてください。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/iju/index.html

まとめ

この記事では、田舎移住に失敗しない為に準備や情報収集をしっかり行うことの大切さもお伝え出来たかと思います。
移住の計画を立てる段階で、是非現地へ赴いてお試しで短期移住もしてみてください。
実際に暮らすように滞在する事で、心配事が解消される場合や、逆に新たな課題が生まれる場合もあります。

移住者を積極的に受け入れている都市では、お試し移住ツアーや、短期滞在向けの物件なども用意してあるので、移住先候補地が決まったら調べてみるとよいでしょう。

監修
五島市UIターン相談窓口スタッフ(長崎県五島市地域振興部地域協働課移住定住促進班スタッフ)
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移住者も地元出身者もいる「五島市UIターン相談窓口」スタッフは、以下の4人。
〇移住支援員…2018年に東京都からIターン
〇移住支援員…2006年に結婚を機に、長崎県長崎市からIターン
〇移住支援員…約17年間島を離れ2004年にUターン。福岡、広島在住経験あり。
〇職員…生まれも育ちも五島列島福江島。6年間だけ島を離れ、2002年にUターン。


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