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今Iターン移住が注目されているのはなぜ?メリット・デメリットや人気の移住先をご紹介

更新日:2024年3月12日

新型コロナウイルスの流行を経てリモートワークが普及した昨今、注目されているのが都会から地方への移住です。地方移住はその年代や目的によって様々なカテゴリに分けられる事があるのですが、地方への移住を総称してUIJターンと呼ぶことがあります。

今回はUIJターンの中で今注目を集め始めている「Iターン移住」に焦点を当て、メリット・デメリット、支援制度、人気の移住先などをご紹介しています。

目次

Iターン移住とは

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Iターン移住とは、都会生まれの人が地方都市や離島などに移り住む事を指します。
Iターン移住は都心部の物価高やリモートワークの普及などの影響から、就職や転職のひとつの選択肢にもなっています。また、配偶者のUターン移住をきっかけに自身もその地に移り住んで、事実上Iターン移住となるケースもあり、そのきっかけや理由は様々です。

移住者の起業支援等をおこなっている自治体や、日本政府の移住支援等もあり、これからも継続して一定の需要がある移住方法です。

 Iターン移住のメリット

都会生まれ都会育ちの方が地方へ移住するIターンですが、その主なメリットは下記の通りです。

1.都心部よりも物価が安い
2.通勤ラッシュが酷くない
3.自然溢れる環境でのびのびと生活できる

都会での仕事が合わない・疲れたと感じる方が田舎でのんびり暮らす為に移住するというようなイメージもありますが、実は金銭的・時間的なコストが削減できるという点が大きなメリットとなっています。

1.都心部よりも物価が安い

Iターン移住のメリット、一つ目は都市部と比較すると物価が安い点です。地方は都市部よりも物価が低く、特に家賃や土地代は、その差が顕著に出ています。同じ家賃で比較した際、都市部の1.5~2倍近い広さのお部屋を借りる事ができるでしょう。
毎月の固定費を抑えることができるので、生活にも余裕が生まれます。

2.通勤ラッシュが酷くない

東京23区内に通勤している方は、毎日のラッシュ時の満員電車は避ける事ができません。都市部での通勤はすし詰め状態の電車に揺られて、出勤だけで疲れてしまう人も多いのではないでしょうか。

しかし地方へ移住すれば車通勤になる場合が増えるので、東京のような満員電車に揺られて通勤する事はなくなりますし、時刻表を気にせずにご自身の好きなタイミングで移動する事が可能になります。

3.自然溢れる環境でのびのびと生活できる

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都市部で自然と触れ合うには、近くの大きめの公園へ足を運んだり、少し遠出したりと何かと不便。たまに訪れてみると、人が多くてのびのび遊べない…という経験をしている方も多いでしょう。

しかし地方は手の届く範囲に緑豊かな自然が溢れています。子育て世帯の場合は、そのような大自然の中でのびのびと子育てが出来る環境は魅力的ではないでしょうか。
また、アウトドアアクティビティがお好きな方にとっても、都市部で暮らしていた頃と比べてより気軽に趣味の時間を満喫できる環境です。

 Iターン移住のデメリット

物価の安い地でのびのびと生活できるIターン移住ですが、デメリットもあります。

特に地方に住んだ事の無い方はこれらのデメリットをしっかり把握しておく必要があります。

  • 就職先の選択肢が少なく、給与も安い
  • 環境に馴染めない可能性がある
  • 車が無いと生活が不便

メリットと同様に、以下で解説していきましょう。

就職先の選択肢が少なく、給与も安い

メリットの面で「物価が安い」と挙げましたが、物価が安い分、給与も都市部と比較すると安くなります。
また、地方は一次産業が盛んな地域が圧倒的に多い為、都市部と比較すると就職先の選択肢も絞られてしまいます。都市部で培ってきた仕事の経験や知識が活かせる仕事に就け、給与も横ばいまたは上昇という方はごくわずかであると考えておいた方が良いでしょう。

環境に馴染めない可能性がある

地方での暮らしは、都市部で生まれ育った方にとっては新しいことの連続です。
特に、ご近所付き合いが密接である点や、虫や爬虫類との遭遇頻度が上がる点などは、人によっては慣れるのに時間がかかる場合があります。

また、お店の閉店時間が早く、休日に出かけられる娯楽スポットの選択肢も少ないという点も、刺激的なモノ・コトに溢れている都会とは大きく異なる点と言えるでしょう。

車が無いと生活が不便

地方は都市部と比較して公共交通機関の選択肢が少ないです。電車やバスは1時間に数本程度で最終便が早く、流しのタクシーはほぼいないので電話で呼ばなければならないなどのシチュエーションは当たり前。その為、基本的には車での移動が中心になります。

免許を持っていない方や、車の運転に強いストレスを感じてしまう方などは、事前に免許の取得や運転の練習などの対策を打つ必要があります。

Iターン移住者を対象とした支援制度

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政府や地方自治体によってはIターン移住者を対象とした支援制度を設けている場合があります。
事前に調べて手続きを行うことで、移住時に助成金が出たり、転職のサポートが受けられたりします。

  • 移住支援制度
  • 交通費や引っ越し費用の助成
  • 就職・就農サポート

こちらは主なものですが、自治体により支援の内容は多種多様です。

移住支援制度

移住支援制度とは、東京圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の1都3県)に住んでいて、東京23区で勤務している方を対象に政府が設けている制度です。対象者は限定的になってしまいますが、当てはまる方は最大100万円の支援金が支給されます。

家族構成や仕事の内容、申請方法などかなり細かいので、詳細は内閣官房・内閣府総合サイト「地方創生」を確認してみてください。
https://www.chisou.go.jp/sousei/ijyu_shienkin.html

交通費や引っ越し費用の助成

政府の支援制度とは別に、自治体ごとに移住者支援の制度を設けている場合があります。自治体ごとの制度は移住元が限定されていない場合もあり、政府の支援制度と併用も可能です。
そんな支援制度の内容として多くの自治体が取り入れているのが引っ越し費用の助成です。

中には最終面接の際の移動費や、移住の際の交通費を負担してくれるなど、手厚いサポートを行っている自治体もあります。
各自治体の移住支援サイトに詳細が記載されているので、Iターン先ではどのような支援制度が
設けられているのか事前に確認する事をおすすめします。

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就職・就農サポート

就職や就農のサポートも自治体が行う支援制度のひとつで、多くの自治体が様々な取り組みを行っています。

例えば就職サポートの場合は、就職先の紹介や入社祝い金の支給などを設定している自治体があります。手厚い所だと、長期間にわたって家賃の一部を補助してくれる制度も。

そんな就職サポートよりも各自治体が力を入れているのが、就農サポートです。地方では農業などの一次産業が盛んですが、高齢化が深刻化している為、後継ぎおらず手入れされていない農地が増えてしまっていたり、
人手不足に陥っていたりする自治体が多いのが現状です。その為、各自治体は支援を手厚くして、就農を希望する移住者を増やしたいと考えており、移住希望者も、Iターン移住後は農業にチャレンジしたいと考える方も少なくありません。

具体的には就職先として農業法人の紹介、新規就農者向けに農地のあっせん、就農講習などのサポートなどが一般的です。農地購入や農地付きの空家購入の際に補助金が出る自治体もあります。

その他の支援

Iターン移住者に限定されるものではありませんが、自治体によってはその他にも多様な支援制度を設けている場合があります。例えば子育て支援金や、就職祝い金、空き家のリフォーム助成金、起業される方向けの支援など。うまく活用すれば初期費用や毎月の生活コストを低減できる可能性があるので、事前に調べておく事をおすすめします。

Iターン移住におすすめの自治体3選

Iターン移住の候補地選びは支援制度の充実度や環境の良さや、生活の便利さなど様々な要因から選ぶ必要があります。ご自身が「住みたい!」と思える場所を選ぶのが一番ですが、候補が多くて決めきれない方や、そもそも場所選びの基準がよくわからないという方もいるかもしれません。

以下はIターン移住におすすめの3つの自治体です。

  • 長崎県五島市
  • 石川県金沢市
  • 静岡県三島市

各自治体の魅力を解説していきますので、候補地選定の参考にしてください。

長崎県五島市

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五島市は、長崎県の五島列島にある最も大きな3つの島で構成されています。

島内は日本有数の美しいビーチと緑豊かな山々があり、大自然の中でのんびり暮らせる空気が漂っていますが、中心部はそれなりに栄えているので、スーパーや飲食店などの選択肢も複数あります。
世界遺産の一部として登録されている歴史的な建築物も複数有しているという一面や、数々のドラマのロケ地としても使われている人気スポットなどもある為、観光客もそれなりに多いです。

観光客がそれなりにいる為、一次産業以外にサービス業の就職先も選択できるという点が魅力のひとつと言えるでしょう。そんな五島市は子育て世帯に向けた医療費助成や引っ越し代助成、多子世帯保育料軽減などの支援策を講じており、30代前後の若い子育て世帯が魅力を感じる移住者受け入れ態勢を整えています。

石川県金沢市

石川県の県庁所在地である金沢市は、観光スポットとしても人気のある自治体です。大自然に囲まれた田舎暮らしという雰囲気は薄れてしまいますが、その分都会育ちの方も馴染みやすい自治体と言えるでしょう。

そんな金沢市ではワーケーションや起業・移住支援に力を入れています。市内にはテレワーカー向けの施設が多くありますので、場所を問わずに働ける職種の方にとっては魅力的な環境が整っており、起業について相談ができる「はたらこう課」という企業支援窓口も設けられているのが特徴です。
また、ワーケーションを希望する方向けに、1泊あたり最大5,000円の支援をおこなっています。

Iターン移住に興味があるけれど、本格移住前にお試し移住をしてみたいと考えている方などにとっては、滞在コストを抑えながら移住体験ができる魅力的な施策と言えるでしょう。

静岡県三島市

東京圏や中京圏からIターン移住する方に人気のある自治体は、静岡県三島市です。
三島市は「水の都」と呼ばれており、市内各所に富士山から流れてきた美しい水と豊かな自然と触れ合える場所があります。毎日富士山を眺められる自然に溢れた環境下ながらも、中心部はそれなりに栄えており、シティ感があるのも魅力のひとつです。

東京までは新幹線で1時間以内に到着しますので、移住後も東京に通勤される方や、出張等で訪れる機会の多い方などに特におすすめです。

三島市も前述の五島市と同様に、若い世代向けの支援策が充実しています。具体的には住宅取得補助や、奨学金返還補助など。引っ越し代補助や出産祝い金など、大きな金額の給付はありませんが、子育てしやすい環境を整える為の支援や、住宅取得の為の支援制度が複数設けられているのが特徴です。

五島市は子育て世帯のIターン移住に特におすすめ!

前の項目でもご紹介した五島市は、Iターン移住者の中でも特に30代くらいの若い子育て世帯におすすめしたい魅力的なポイントが複数あります。

以下は先輩移住者が語る五島市の魅力です。

  • 自然いっぱいで、子供がのびのび遊べる
  • お金をかけずに遊べる
  • 大人に時間と心の余裕ができたため、子どもに余裕をもって接することができるようになった
  • 通勤時間や通勤のストレスが激減。空いた時間を家族との時間や趣味に費やせるようになった

また、五島市は待機児童がゼロなので、子育てしながら働きたいママさん達にとっても恵まれた環境と言えます。仕事も家族の時間も両方を充実させながらワークライフバランスが取れた生活を送れるという点が、子育て真最中の若い世代にとっては魅力となるのではないでしょうか。

五島市は、東京や大阪、福岡などで対面の移住相談会や移住セミナーを開催しています。生活環境やコスト面など詳しく知りたい方は、参加を検討してはいかがでしょうか。イベントの開催スケジュールは、離島移住促進サイト―住んでみらんかな 五島やけんよか!をご覧ください。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/iju/index.html

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まとめ

この記事ではIターン移住のメリット・デメリットや支援制度、おすすめの自治体について詳しくご紹介しました。事前準備や情報収集も大切ですが、あまり考えすぎても前に進めません。
まずは移住相談会に参加してみたり、お試し移住の制度を活用したりしてみて、実際の地方暮らしをイメージしてみることをおすすめします。

監修
五島市UIターン相談窓口スタッフ(長崎県五島市地域振興部地域協働課移住定住促進班スタッフ)
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移住者も地元出身者もいる「五島市UIターン相談窓口」スタッフは、以下の4人。
〇移住支援員…2018年に東京都からIターン
〇移住支援員…2006年に結婚を機に、長崎県長崎市からIターン
〇移住支援員…約17年間島を離れ2004年にUターン。福岡、広島在住経験あり。
〇職員…生まれも育ちも五島列島福江島。6年間だけ島を離れ、2002年にUターン。


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